セビージャ移籍が有力視されているガンソとバスケス(左から) [写真]=Getty Images
12日に3~4週間の負傷離脱が発表されたセビージャの日本代表MF清武弘嗣。新シーズンに向けて出遅れることとなってしまったが、新天地でのポジション争いは熾烈なものとなりそうだ。サンパウロのブラジル代表MFガンソ、パレルモに所属するイタリア人FWフランコ・バスケスが同クラブへ移籍することが決定的となっている。ブラジル紙『ランセ』とイタリアメディア『メディアセット』など複数メディアが12日に報じた。
報道によると、セビージャは現在、ガンソの獲得へ動いている。『ランセ』によれば、サンパウロのカルロス・アウグスト・ジ・バロス・イ・シウヴァ会長が同選手の退団を明言。移籍決定が目前に迫っていると見られている。
ガンソは1989年生まれの26歳。サントスの下部組織からトップチームに昇格し、2012年からサンパウロでプレーしている。2010年にブラジル代表デビューを果たし、コパ・アメリカ センテナリオ USA 2016のメンバーにも名を連ねた。
さらにセビージャは、バスケスの獲得も決定的となっている。『メディアセット』によると、同クラブは移籍金1300万ユーロ(約14億8000万円)に200万ユーロ(約2億3000万円)のボーナスを加えた条件を提示。交渉は最終局面を迎えている模様で、移籍が成立する見通しと報じられている。バスケスの年俸は推定200万ユーロ(約2億3000万円)で、5年契約が提示されている模様だ。
バスケスはアルゼンチン生まれながら母方の祖父がイタリア出身であることから、イタリア市民権を所有。イタリア代表として2試合の出場経験を持つが、ユーロ2016に向けた代表入りは叶わなかった。2015-16シーズンはセリエAで36試合に出場して8ゴールを記録した。
セビージャは10日、リオデジャネイロ・オリンピックに臨むアルゼンチン代表MFホアキン・コレアをサンプドリアから獲得したばかり。同選手と同じく、バスケスとガンソもトップ下を主戦場とする選手だ。同じポジションの選手が続々と加入することで、清武が挑む定位置争いが激化することは必至だろう。
なお、スペインメディア『El Desmarque』によれば、ホルヘ・サンパオリ監督はガンソをボランチで起用する意向を持っている模様。指揮官が多彩なアタッカー陣をどのように起用していくか、注目だ。
By サッカーキング編集部
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