ベッカム以来の得点、“BBC”揃い踏み…週末に起こった珍しい出来事6選

　10月31日に行われたリーガ・エスパニョーラ第8節のウエスカ戦で、ベルギー代表FWエデン・アザールが392日ぶりにゴールを記録した。長い長いトンネルを抜けた同選手のように、週末の欧州主要リーグでは、ここ最近なかった出来事が相次いだ。そこで今回は久々に達成された偉業など、6つのトピックにまとめて紹介する。

[写真]＝Getty Images

▼苦手アウェイ戦で30試合ぶりの勝利

ミケル・アルテタ監督率いるアーセナルがまた一つ壁を破った。11月1日に行われたマンチェスター・U戦を1－0の勝利で飾ったのだ。プレミアリーグで、“ビッグ6”相手のアウェイゲームに勝利するのは2015年1月のマンチェスター・C戦（2－0）以来のこと。この5年間は、アウェイで29試合を戦って10分け19敗という成績だった。1つの勝利にすぎず、チームとしてはまだ完成途中にあるものの、アーセナルにとって大きな一歩になるはずだ。

1 – Arsenal have won away at a “big six” side in the Premier League for the first time since a 2-0 win against Manchester City in January 2015, ending their 29-game winless run (D10 L19). Dawn. pic.twitter.com/8aB8G0il4G

— OptaJoe (@OptaJoe) November 1, 2020

▼あのベッカム以来の得点

スペインでは、“元アーセナル戦士”が偉業を成し遂げた。1日に行われたヘタフェ戦で、イングランドU－19代表MFユヌス・ムサがラ・リーガ初得点をマーク。リーグ公式ツイッターによると、イングランド人選手による得点は、あのデイヴィッド・ベッカム氏以来、17年ぶりのことだという。レアル・マドリードに所属した同氏がラ・リーガで最後に得点を挙げたのは、2007年2月のレアル・ソシエダ戦だった。なおムサは2002年11月29日生まれの17歳。ベッカム氏が得点をあげた当時はまだ4歳だった！

🔙 10th February 2007
⚽️ David Beckham v Real Sociedad

🆕 1st November 2020
⚽️ Yunus Musah v Getafe

The last time an English player scored in #LaLigaSantander, Musah was just FOUR YEARS OLD! 😱🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿#ValenciaGetafe pic.twitter.com/xfKYmgXGNB

— LALIGA English (@LaLigaEN) November 1, 2020

▼本当に39歳！？

39歳のズラタン・イブラヒモヴィッチが止まらない。ミランに所属する元スウェーデン代表FWは、1日に行われたウディネーゼ戦で1ゴール1アシストをマーク。昨季から数えて、出場したセリエAはこれで6試合連続ゴールとなった。データサイト『Opta』によると、ミランの選手がセリエAで6戦連発弾を記録するのは2012年以来のこと。8年前に偉業を成し遂げたのもイブラヒモヴィッチだった。「俺は年寄りだった2012年のイブラヒモヴィッチを倒した。今の俺はもっと若い」と、試合後のコメントもキレキレだった。

3 – Only three times a #ACMilan’s player has scored in six Serie A matches in a row in the three points for a win era, since 1994/95:

– Andriy Shevchenko (in 2001)
– Zlatan #Ibrahimovic (current streak and also in 2012).

Supremacy.#UdineseMilan #SerieA pic.twitter.com/SPr3eaFqTp

— OptaPaolo (@OptaPaolo) November 1, 2020

▼“BBC”が揃ってゴール

かつてレアル・マドリードの最強トリオと称された“BBC”が揃ってゴールを挙げた。10月31日のウエスカ戦で、レアル・マドリードのFWカリム・ベンゼマが2ゴールを記録すると、1日には、ユヴェントスFWクリスティアーノ・ロナウドとトッテナムFWギャレス・ベイルもネットを揺らしたのだ。新型コロナウイルス感染による隔離から復帰したC・ロナウドは、スペツィア相手に途中出場から“ドッピエッタ（2得点）”を達成。一方のベイルも後半途中からピッチに立つと、ヘディングでトッテナム復帰後初ゴールを記録した。サッカーのデータ専門家『ミスター・チップ』によると、同じ週末に“BBC”がネットを揺らすのは、2019年1月27日以来、約21カ月ぶりだという。

La BBC no marcaba en el mismo fin de semana desde el 27 de enero de 2019. pic.twitter.com/ZTdFqtwbe7

— MisterChip (Alexis) (@2010MisterChip) November 1, 2020

▼母国で10年ぶりの得点

ベイルはプレミアリーグで実に7年半ぶりのゴールを記録したが、母国で久々に得点を挙げたのは彼だけではない。1日に行われたセルタ戦では、レアル・ソシエダの元スペイン代表MFダビド・シルバがヘディングで今季初得点をマークした。データサイト『Opta』によると、ラ・リーガで得点を挙げるのは、バレンシアに所属していた2010年5月のヘレス戦以来、3834日ぶりだという。スペイン紙『アス』も「ラ・レアル（レアル・ソシエダの愛称）の“マラドーナ”は、ライン間でどうプレーすべきかその手本を示した」と最大級の賛辞を送った。

3834 – David Silva has scored his 26th in @LaLigaEN (the third with the head), the first one since May 2010 when netted for Valencia vs Xerez 3834 days after. Rediscovery#CeltaRealSociedad @RealSociedadEN pic.twitter.com/iXBvADnBVA

— OptaJose (@OptaJose) November 1, 2020

▼レジェンド同士の再戦

1日に行われたラ・リーガ第8節ベティス対エルチェでは、クラブのレジェンド同士による20年ぶりの再戦が実現した。39歳のベティスMFホアキン・サンチェスと40歳のエルチェFWニノは、今季のラ・リーガ最年長プレーヤー。そんな2人は2000年9月のラ・リーガ2部で初めて対戦したあと、互いに20年近く現役生活を続け、今季エルチェが1部昇格を果たしたことで、再び相まみえる機会を得た。先発出場したホアキンは65分で途中交代。その9分後にニノが交代でピッチに入ったため“直接対決”とはならなかったが、実に7357日ぶりの対戦になったという。スペインのデータサイト『BDFutbol』によると、選手同士の対戦間隔としてはリーガ史上最長だったそうだ。齢を重ねてもトップレベルで活躍し続ける2人に拍手を送りたい。

Hoy Joaquín y Nino han jugado el mismo partido siendo rivales 20 años después (7357 días) de la primera vez.
Es récord histórico.
Lástima que no hayan además coincidido en el campo.

Aquí la tabla de los que superan los 6500 días de diferencia (contando primera, segunda y 2ªB). pic.twitter.com/saeNyTFiWQ

— BDFutbol (@bdfutbol) November 1, 2020

（記事／Footmedia）