ともに2ゴールを挙げたネイマール(左)とガブリエウ・ジェズス(右) [写真]=Getty Images
リオデジャネイロ・オリンピック準決勝が17日(日本時間18日)に行われ、ブラジル代表とホンジュラス代表が対戦した。
自国開催のオリンピックで悲願の初優勝を狙うブラジルは、グループステージ開幕から2試合連続でスコアレスドローに終わったものの、第3節デンマーク戦では4-0と快勝。グループAを首位で通過し、13日の準々決勝ではコロンビアを2-0で破ってベスト4入りを決めた。対するホンジュラスはグループDを2位で通過。準々決勝では韓国を1-0で破り、準決勝進出を果たしている。
マラカナンで行われた一戦、スコアは開始早々に動いた。キックオフからわずか15秒、ゴールネットを揺らしたのはブラジルの背番号「10」だった。ホンジュラスの最終ラインへプレスをかけたネイマールがボールをカットすると、ペナルティーエリア内へと転がったこぼれ球にいち早く反応。飛び出してきた相手GKよりも先にプッシュし、弾かれたボールを身体ごと押し込んだ。
まさに電光石火の一撃で先制に成功したブラジル。ネイマールはゴールシーンで胸部を痛めてピッチ外で治療を受けたが、プレーに復帰した。試合はブラジルが主導権を握り、ホンジュラスに対して攻勢をかける展開に。ネイマールら攻撃陣は相手の厳しい守備に遭い、ファウルを受けて痛む場面が何度も繰り返された。
ブラジルの追加点は26分、ルアンが絶妙なラストパスを供給すると、ガブリエウ・ジェズスがペナルティーエリア左側に差し掛かった位置で反応。シュートコースを消しに来た相手GKとの1対1を制し、右足アウトサイドでゴールネットを揺らした。
さらに35分には、ネイマールが最終ラインの背後へ鮮やかなスルーパス。走り込んでいたG・ジェズスが相手DFのマークを振り切ってペナルティーエリアに入ると、最後は豪快な右足シュートを突き刺した。前半は3-0で終了。ブラジルが優位に立ってハーフタイムを迎えた。
3点リードの後半もブラジルは攻撃の手を緩めない。まずは51分、ネイマールの左CKからゴール前でフリーになったマルキーニョスがトラップからの右足シュートを突き刺して4点目。79分にはゴール前での華麗なパスワークで相手守備陣を無力化し、最後はルアンが難なく押し込んで5点目を挙げた。
勝利を決定的なものとしたブラジル。ゴールショーを締めくくったのはネイマールだった。後半アディショナルタイム、ルアンがファウルを受けて得たPKのキッカーを務めると、冷静にゴール左隅へ決めた。
試合は6-0で終了。ブラジルが圧巻のゴールラッシュを見せて決勝へ進出し、同国史上初の金メダル獲得へ王手をかけた。なおブラジルは今大会、5試合を終えて未だに無失点と安定した守備を誇っている。
決勝は20日(日本時間21日5時30分)に行われ、ブラジルはナイジェリアとドイツの勝者と対戦する。
【スコア】
ブラジル代表 6-0 ホンジュラス代表
【得点者】
1-0 1分 ネイマール(ブラジル代表)
2-0 26分 ガブリエウ・ジェズス(ブラジル代表)
3-0 35分 ガブリエウ・ジェズス(ブラジル代表)
4-0 51分 マルキーニョス(ブラジル代表)
5-0 79分 ルアン(ブラジル代表)
6-0 90+1分 ネイマール(PK)(ブラジル代表)
By サッカーキング編集部
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