2得点を挙げたバルセロナのメッシ(左) [写真]=Getty Images
リーガ・エスパニョーラ第23節が9日に行われ、セビージャとバルセロナが対戦した。
バルセロナは、リーグ戦22試合を終えて17勝3分け2敗、勝ち点54。前節のバレンシア戦に敗れ、首位から陥落した。勝ち点57で首位のアトレティコ・マドリードが今節でアルメリアに敗れたため、バルセロナは勝てば首位に再浮上する。激しい雨が降りしきる敵地での一戦で、リオネル・メッシやシャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタらが先発出場した。
先制点を奪ったのはホームのセビージャだった。15分、右サイド深くを細かいパス交換で突破し、中央へ折り返すと、ペナルティーエリア左側へ流れたボールにアルベルト・モレノが反応。思い切りよく左足を振り抜くと、シュートはバルセロナDFに当たってコースが変わり、ゴールへ吸い込まれた。セビージャは28分にも、右サイドの突破から、イヴァン・ラキティッチがペナルティーエリア内でフリーでシュートを放つなど、チャンスを作り出した。
1点ビハインドのバルセロナは、34分に同点に追いつく。ペナルティーエリアの手前、やや右側でメッシが倒され、FKを獲得。メッシが自ら蹴り込んだクロスボールに、アレクシス・サンチェスが頭で合わせてゴールネットを揺らした。そして44分、左サイドをペドロ・ロドリゲスがドリブルで持ち上がり、中央のメッシへグラウンダーのパスを送る。メッシはワントラップから左足を一閃。強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。バルセロナが逆転に成功し、2-1で前半を終えた。
1点を追うセビージャは54分、ミドルシュートをGKビクトル・バルデスに弾かれたところにケヴィン・ガメイロが反応。至近距離からシュートを放ったが、再びGKバルデスにセーブされ、同点とはならず。直後の56分に、バルセロナはメッシが自身2点目となるゴールを決め、リードを2点に広げた。
2点差をつけられたセビージャは73分、途中出場のデニス・チェリチェフが浮き球のパスに反応し、GKビクトル・バルデスと一対一の場面を迎えるが、左足にうまくヒットせず、シュートを打つに至らなかった。バルセロナは終了間際の87分、アレクシスがペナルティーエリア中央のセスク・ファブレガスへラストパスを送ると、セスクは冷静に右足シュートを決め、4点目を記録した。
試合は4-1で終了。バルセロナが敵地で逆転勝利を収め、勝ち点を57に伸ばして首位に返り咲いた。