チャリティーイベントに出席したジェラード(左端)ら [写真]=Getty Images
イングランド代表が18日、ロンドン郊外のハートフォードシャーにあるグローブ・ホテルでブラジル・ワールドカップの壮行会を行い、本大会で選手たちが受け取る試合費の約38万ポンド(約6500万円)を慈善活動に寄付することを発表した。19日のイギリス紙『メール』が報じた。
壮行会には先にポルトガルで自主練習をスタートさせているマンチェスター・UのFWウェイン・ルーニーを除く22人が出席。有名シェフのマルコ・ピエール・ホワイト氏がゲストにディナーをふるまい、ロックバンドのカイザーチーフスやヒップホップデュオのリズルキックスなどが演奏を行った。
この慈善活動は「イングランド・フットボーラー基金」というもので、1966年のワールドカップでイングランドを優勝に導いた当時の主将ボビー・ムーア氏を追悼し、同氏の妻ステファニーによって1993年に創設された。寄付金は英国がん基金をはじめ、子供や軍隊の慈善団体、障害を持つ子供たちのための学校などに寄付される。
同基金で団長を務める代表主将のリヴァプールMFスティーヴン・ジェラードは、「こうした慈善活動は重要だし、大きな影響力を持つ代表選手たちは慈善活動に協力し、国民の模範となるべきだと思う。多くの人たちがこの活動から恩恵を受けているし、素晴らしい活動だ。この活動の一部になれることを誇りに思う」と語った。
19日からポルトガルのバレドロボで合宿をスタートさせたイングランドは、30日にウェンブリー・スタジアムで行われる親善試合でペルーと対戦する。