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初戦大敗のスペイン、指揮官はメンバー変更を示唆…守護神を擁護も

2014.06.16

14日の練習中、カシージャス(右)と話し込むデル・ボスケ(左) [写真]=Getty Images

 オランダ戦から1夜明けた14日にスペイン代表監督ビセンテ・デル・ボスケ監督はキャンプ地であるクリチバで記者会見を行った。スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 記者からの質疑応答が始まる前に指揮官はこう話した。

「この記者会見をやるつもりはなかった。私たちはこのハードな敗戦から脱しようとしている。少しずつ少しずつチームに対する信頼を私たちは伝えていこうと思っている。(オランダ戦は)決定的な敗戦ではない。次のゲームで前進できることを私たちは期待している」

 デル・ボスケ監督の主なコメントは以下のとおり。

――チリ戦でのメンバー変更について。

「メンバーの変更はあるだろう。だが性急な決断をしたいとは考えてはいない。メンバー変更があったとしても、それは誰かに対して言及するものではない。私たちは23名の選手を抱えており、全員がスタンバイは万全だ。私たちはいつも最高の解決策を探そうとしている」

 デル・ボスケ監督はチリ戦のメンバーに変更があることを示唆したが、それはチリ相手に対しての戦略で、決してオランダ戦で悪いパフォーマンスをしたから代えるというものではないと強調していたようだ。

――オランダ戦での問題について。

「オランダとの試合の意味を我々は完璧に理解していた。抱えるであろう問題も共有していた。オランダのアタッカーが継続的に仕掛けてくることも分かっていた。その問題を抱えながらゲームを進める力がなかった。私は前半のパフォーマンスを記憶にとどめたい。輝いていたわけではないが、きちんとプレーができていた。後半は整っておらず、厳しい罰を受けてしまった。選手たちは何が起きたのか、自覚している」

――ジエゴ・コスタについて。

「スタンドが彼のパフォーマンスに悪影響を及ぼしているとは思わない。常にいいプレーをチームにもたらしてくれている」

――チリ戦について。

「選手たちはチリ戦のような重要なゲームを迎えるに当たって、多くの経験を積んでいる。私たちにはチリ相手にどのようにプレーをするのか、アイデアがある」

――選手たちへの批判について。

「選手たちの批評は敬意を持って書かれるべきだが、それぞれが自分の思うように書くことはできる」

 オランダ戦の大敗後、キャプテンのイケル・カシージャスはロッカールームでチームメイト全員を集め、自分のミスを謝り、その後にキャプテンとして意気消沈しているチームメイトを再び立ち上がらせようとスピーチを行った。

 デル・ボスケ監督はその様子を語った。

「私がロッカールームに戻った時、演説は終わりの方だった。しかし、彼のスピーチはポジティブで、感じのいい、とてもグループにとって有効なものに感じた」

「イケルはロッカールームでトップに立ち、チームを引っ張ろうとし、キャプテンとしてその能力を実証した。彼は敗戦の責任の自分にもあることを引き受けていた」

 デル・ボスケ監督は大敗後のキャプテンの演説はチームにとってとても素晴らしいものであり、次のゲームへの活力になると感じているようだ。

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