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ドイツが4大会連続のW杯ベスト4進出…フランスは1点が遠く敗退

2014.07.05

先制点を決めたフンメルス [写真]=FIFA via Getty Images

 ブラジル・ワールドカップ決勝トーナメント準々決勝が4日に行われ、フランス代表とドイツ代表が対戦した。

 準優勝した2006年ドイツ大会以来、2大会ぶりの準決勝進出を目指すフランスは、決勝トーナメント1回戦のナイジェリア戦から2選手を変更。ローラン・コシールニーとオリヴィエ・ジルーに代わり、ママドゥ・サコとアントワーヌ・グリーズマンが先発となった。一方、4大会連続のベスト4を狙うドイツは、アルジェリア戦から3選手が変わり、マッツ・フンメルスが復帰し、ワールドカップ通算得点新記録達成を目指すミロスラフ・クローゼもスタメンに名を連ねた。

 まずチャンスを掴んだのはフランス。7分にペナルティエリア内左、マテュー・ヴァルブエナのクロスにカリム・ベンゼマがボレーで合わせたが、ゴール左に外れた。一方のドイツは13分、左サイドの浅い位置でFKを得ると、トニ・クロースの送ったボールにフンメルスがヘディングで合わせてネットを揺らし、先制点を獲得した。

 フランスは34分、DFライン裏に出たロングボールを受けたグリーズマンの右クロスをファーサイドで受けたヴァルブエナが左足のボレーで狙ったが、GKマヌエル・ノイアーが好反応でセーブ。こぼれ球にベンゼマがつめたがフンメルスがブロックし、得点とはならなかった。

 度々DFライン裏にロングボールを送るフランスは、前半終了間際にも左サイドに流れたベンゼマが受け、ペナルティエリア内でカットインからシュートしたが、GKノイアーの正面。前半はドイツの1点リードで終える。

 後半はフランスが左サイドからの攻撃を中心にペースを掴む。60分には、左CKが逆サイドまで流れると、ヨアン・キャバイェのクロスにラファエル・ヴァランが頭で合わせたが、ノイアーがキャッチした。

 先にベンチが動いたのはリードしているドイツ。69分にクローゼを下げてアンドレ・シュールレが投入される。一方のフランスは直後、負傷から復帰して先発となっていたサコに代わりコシールニーが入ると、キャバイェとロイク・レミーを交代させ、攻撃的なカードを切る。

 76分、フランスはグリーズマンの右クロスをゴール前でトラップしたベンゼマが、鋭い切り返しからコースを作って左足を振り抜いたが、フンメルスがタックルでシュートコースをブロックして防ぐ。直後にもエリア内左の角度のない位置からブレーズ・マテュイディがシュートする場面があったが、GKノイアーの正面だった。

 守勢が続くドイツは82分にカウンターから左サイドを抜け出したメスト・エジルがグラウンダーのクロスを送ると、ファーサイドまで流れたボールをシュールレがシュートしたが、GKウーゴ・ロリスが足で防いだ。直後にドイツはエジルを下げてマリオ・ゲッツェが入る。

 1点の欲しいフランスはジルーをヴァルブエナと交代させて交代枠を使い切る。ドイツは88分、右サイドをミュラーが突破して、中央へのクロスを受けたシュールレがシュートしたが、ヴァランが体を張ってブロック。アディショナルタイムにフランスはベンゼマがジルーとのワンツーで、エリア内左からシュートしたが、ノイアーがここも反応して右手一本で弾き、得点ならず。結局、フランスは1点が遠く、ドイツが守り切って1-0で勝利した。

 ドイツは2002年日韓大会から4大会連続となるベスト4進出。8日に行われる準決勝ではブラジルとコロンビアの勝者と対戦する。

【スコア】
フランス 0-1 ドイツ

【得点者】
0-1 13分 マッツ・フンメルス(ドイツ)

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