主将としてワールドカップを掲げるラーム [写真]=VI-Images via Getty Images
バイエルンに所属するDFフィリップ・ラームは18日、ブラジル・ワールドカップを最後に、ドイツ代表を引退する意思を明らかにした。
同国代表の主将として、通算4度目の優勝に導いた30歳のラームだが、突然とも言える代表引退表明に、クラブでのライバルチーム関係者も驚きを見せている。ドイツ紙『ビルト』が伝えた。
近年、ブンデスリーガの覇権をバイエルンと争うドルトムントを率いるユルゲン・クロップ監督は、「フィリップは最高級のリスペクトに値する。非常に素晴らしくワールドカップではプレーしていた。本当に最高のキャプテンだ。個人的には、彼の代表引退は全く予想してなかった。なぜならフィリップはまだ次の欧州選手権でも同じレベルでプレーできたはずだからだ。この10年間、多くの試合に出場し続けたのは本当にすごいことだね」と、ラームに対して称賛の言葉を語った。
レヴァークーゼンのルディ・フェラーSD(スポーツ・ディレクター)は、「フィリップ・ラームが持つプレーの質やフィジカル能力を考えれば、まだ次のワールドカップでも十分プレーできたと思うのだが…」と、引退に驚きを見せている。
また、ヘルタ・ベルリンのヨス・ルフカイ監督は、「とてつもない驚きだ。誰も予想していなかったと思う。彼は主将として、まさしくドイツ代表の“顔”だった。しかし肉体的にもメンタル的にもかなりの負荷がかかっていたのだと思う。ドイツ代表にとっては痛手だが、このような決断は決して、今朝思いついたようなものではないだろう」と、決断への理解を示した。