決勝点を決めたバルディビア(中央) [写真]=Getty Images
ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第1節が13日に行われ、グループBではチリ代表とオーストラリア代表が対戦した。
チリはエースのアレクシス・サンチェスや負傷状況が心配されたアルトゥーロ・ビダルらが先発。オーストラリアはティム・ケーヒルやミル・ジェディナックといった面々がスタメンとなった。
チリは多くのサポーターの歓声に後押しされ、序盤から攻勢。12分に右サイド深い位置までチャルレス・アランギスが侵入すると、折り返しをエドゥアルド・バルガスが競り、こぼれ球をアレクシス・サンチェスが押し込んで、早くも先制する。2分後にはサンチェスからパスを受けたホルヘ・バルディビアが、ゴール正面ペナルティエリア内に入った位置からシュートをゴール左上へ決め、早くもリードを広げる。
劣勢の続いていたオーストラリアだったが35分、イヴァン・フラニッチが右サイドからクロスを上げると、中央にいたケーヒルが相手DFに競り勝ち、ヘディングシュートを決めて1点を返す。前半はチリが1点をリードして試合を折り返す。
後半、試合は落ち着きを見せる。53分、オーストラリアは右サイドのマシュー・レッキーからのクロスにケーヒルが合わせてネットを揺らすが、オフサイドで得点ならず。56分には左サイドからの大きなクロスにマーク・ブレッシアーノがダイレクトで合わせたが、チリGKクラウディオ・ブラボが反応して防いだ。チリは60分、ビダルを下げてフェリペ・グティエレスを投入する。
後半、あまりいい形が作れていなかったチリだが、61分にアレクシスがドリブルでの持ち上がりからスルーパスを出すと、バルガスが飛び出したGKに先んじてボールに触ったが、ゴールへ向かったボールは戻ったアレックス・ウィルキンソンがクリアした。
時間の経過とともに試合のペースも落ちていく。終盤はチリがボールを保持すると、後半アディショナルタイムに途中出場のジャン・ボーセジュールが試合を決定的なものにする3点目を獲得。チリが3-1で勝利した。
18日に行われるグループBの第2節ではチリがスペインと、オーストラリアがオランダと対戦する。
【スコア】
チリ 3-1 オーストラリア
【得点者】
1-0 12分 アレクシス・サンチェス(チリ)
2-0 14分 バルディビア(チリ)
2-1 35分 ケーヒル(オーストラリア)
3-1 90+2分 ボーセジュール(チリ)