NYレッドブルズのMLS撤退の可能性が浮上し、退団の可能性が高まるアンリ [写真]=Arsenal FC via Getty Images
ニューヨーク・レッドブルズを所有するレッドブル社がMLS(メジャー・リーグ・サッカー)からの撤退へ動いていることが、明らかになった。1日付のアメリカスポーツ誌『スポーツ・イラストレイティッド』が報じている。
同誌によると、撤退の理由の一部として、レッドブル・グループ全体の利益が減少しており、所有するNYレッドブルズへの投資額を大幅に削減したと伝えている。また同グループのサッカー部門としては本社を置くオーストリアのレッドブル・ザルツブルクへの投資を増やす方針とされる。今夏の移籍市場では、フランス人DFダミアン・ペルネルと同FWサエル・セネという2選手の獲得に留まり、両者とも移籍金がかからない選手であった。
同クラブ運営部長のマルク・ドゥ・グランプル氏はクラブの売却を否定しているが、同誌は、クラブとスタジアムを合わせて3億ドル(約325億円)の値が付けられれば、48時間以内に取引が成立すると予想している。
NYレッドブルズの売却の噂はここ数年続いており、以前マンチェスター・Cを所有するシティ・フットボール・グループがMLB(メジャーリーグベースボール)のニューヨーク・ヤンキースとともに買収に乗り出したこともあった。結局この取引は成立せず、両者は2013年5月、共同でニューヨーク・シティFCを発足することとなった。
NYレッドブルズには元フランス代表FWティエリ・アンリや日本人DF木村光佑、オーストラリア代表FWティム・ケーヒルらが所属。アンリとの契約は今シーズン限りで満了する予定だが、アンリの年俸が高額なため、契約を延長する可能性は極めて少ないとみられ、退団が予想されている。同選手が現役を続行するかどうかは不明だが、新天地を求めることになりそうだ。