フランス2部での現役続行の可能性が高まったアドリアーノ [写真]=Agência O Globo/Getty Images
パルマやインテルでプレーした元ブラジル代表FWアドリアーノが、リーグ・ドゥ(フランス2部)のル・アーヴルで現役を続行する可能性が浮上した。大手メディア『ユーロスポーツ』フランス版など各メディアが報じている。
アドリアーノは、2014年4月にアトレチコ・パラナエンセとの契約を解除されて以降、無所属の状態が続いているが、現役続行に意欲を見せトレーニングを続けている。
そしてアドリアーノ獲得に興味を示したのがル・アーヴルだった。同クラブは現在リーグ・ドゥで7位につけ、1部昇格に向け巻き返しを図りたいところだ。また、2014年8月に就任したクリストフ・マイヨール会長は、自身の就任の目玉補強として同選手の獲得を目論んでいる。
ブラジルサッカーメディア『Sambafoot』のインタビューに応えたマイヨール会長は、同選手の獲得について「アドリアーノは15日以内に、我々と会談し、クラブとこの街を視察するために来る。我々は真剣に興味を抱いているんだ。彼の代理人とは何回か会っているし、彼はアドリアーノが来ることを認めたんだ」と語り、同選手獲得に乗り出していることが事実で、実際に接触を試みていることを明かした。
獲得を目指した経緯について同会長は「アドリアーノは現役を続ける場所を探している。彼はフリーだし、ル・アーヴルは彼を再び有名に出来る。このプロジェクトは半年以上前から進めている。我々は彼が可能な限り早く、11月からでもプレーできるように手を尽くすよ」と両者の利害が一致しており、クラブは同選手の復帰に全力を尽くすことを約束している。
現在32歳のアドリアーノは、2001年のワールドユース(現U-20ワールドカップ)での活躍により、インテルへ入団。フィオレンティーナ、パルマを経て2004年にインテルへ復帰すると、強じんなフィジカルと破壊力のある左足を武器に得点を量産し、名実ともに世界のトッププレイヤーに上り詰めた。
一方で精神的な脆さを見せ、夜遊びや乱闘事件などの問題行動を起こした結果、不調に陥り、満足に出場出来ない状態が続いた。しかし2009年に古巣フラメンゴで活躍し、チームを17年ぶりのブラジル全国選手権優勝に導くと、その活躍によりローマへの移籍で欧州復帰を果たした。かつての姿を取り戻すかに思えたが、結局コンディション調整に苦しみ帰国することとなった。2010年からの4年間で9試合の出場にとどまっている。