元オランダ代表のヨハン・クライフ氏 [写真]=VI-Images via Getty Images
バルセロナやアヤックスなどにかつて所属した元オランダ代表のヨハン・クライフ氏が、バルセロナの病院で検査を受けた結果、肺がんを患っていることが判明した。22日、スペインメディアの『カタルーニャ・ラジオ』が報じ、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
「空飛ぶオランダ人(フライング・ダッチマン)」の異名を持ち、「トータルフットボール」の申し子として知られる68歳のクライフ氏は、現役時代に3度のバロンドールを受賞し、史上最高の選手の一人として名高いレジェンド。アヤックス時代にはUEFAチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)の3連覇に貢献し、オランダ代表ではチームを1974年W杯西ドイツ大会の決勝まで導いた。指導者としても、バルセロナのクラブ史上初のチャンピオンズカップ優勝、リーガ・エスパニョーラ4連覇などを達成していた。
現役時代からヘビースモーカーとしても知られていたクライフ氏は1991年に心筋梗塞で倒れ、バイパス手術で一命を取り留めた後は医師の指導によりタバコを断っていた。禁煙を始めてからはチュッパチャップスを舐めるようになり、カタルーニャの若者に向けた喫煙防止のコマーシャルにも出演。キャンペーンのコマーシャルには、「フットボールは私の人生に全てをもたらした。タバコはそのほとんど全てを奪った」というメッセージが映っていた。
1996年以降はしばらく監督業から遠ざかっていたクライフ氏だが、2009年から2013年までカタルーニャ選抜の監督を務めた後、再び現場を離れていた。現在、病院で同氏のがんの進行状況をさらに詳しく検査しており、これから治療方針を固める予定だという。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト