FIFA会長選の撤退を表明したプラティニ氏 [写真]=FIFA via Getty Images
FIFA(国際サッカー連盟)から汚職の疑いで8年間の活動停止処分を科されているUEFA(欧州サッカー連盟)のミシェル・プラティニ会長が、FIFA会長選への立候補を撤回した。7日付のスペイン紙『アス』やイギリスメディア『スカイスポーツ』など、複数のメディアが報じている。
2011年2月、FIFA会長のゼップ・ブラッター氏が、コンサルタント料の名目で200万スイスフラン(約2億3700万円)をプラティニ氏に支払ったが、これが不正な金銭授受に当たるとされ、両氏は90日間の活動停止処分を暫定的に受けていた。FIFA倫理委員会は、金品の授受を禁止する規定への違反、報告義務規定違反、利益相反行為など複数のFIFAの規定を両氏が違反していたと昨年の12月に発表した。
同委員会は正式な処分として、あらゆるサッカー関連の活動に関わることを8年間禁止する活動停止処分を言い渡した。それに加え、ブラッター会長には5万スイスフラン(約590万円)の罰金処分が課されることになった。
UEFA(欧州サッカー連盟)会長とFIFA副会長を兼任しているプラティニ氏は、2月に行われるFIFA会長選に立候補の意思を表明し最有力候補と目されていたが、この処分を受けて会長選への出馬を見送ることを決意した。
プラティニ氏は、「私はFIFA会長選から撤退する。私にとってタイミングが良くないからだ。他の候補者と平等に戦う時間や手段がなく、戦いに参加するチャンスもないんだ。さようなら、FIFA、さようなら、FIFA会長」と話し、FIFA会長選から撤退することを明言した。
さらに、「撤退をして、今は自分を弁護することに専念するよ」と、今後は自身に着せられた汚名を返上することに努めると強調した。
また、同様の処分を受けたブラッター氏については、「これまで彼を支え、ともに働いてきた。彼は素晴らしい人間で、サッカー界にたくさんの恩恵をもたらしたんだ」と、今も強く支持していると語った。
なお、FIFAの会長選は、2月26日に行われ、プラティニ氏を含め8名が立候補している。
By サッカーキング編集部
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