FIFA新会長に就任したインファンティーノ氏 [写真]=Getty Images
国際サッカー評議会(IFAB)が、2017-18シーズンまでにレフェリーの判定を補助するためのビデオ判定の技術を2年間、試験的に導入する旨を発表した。イギリス紙『ガーディアン』が5日付で伝えている。
FIFA(国際サッカー連盟)の新会長に就任したジャンニ・インファンティーノ氏は、ビデオ判定のテスト導入を「歴史的決断」と表現し、南米サッカー連盟を含む12地域のサッカー協会から問い合わせがあったと伝えている。さらに、「我々はファンやサッカー選手たちの声を聞き入れ、判定に対する認識を共有しようとしている。新技術の導入には慎重にならなければならない一方で、FIFAだけでなくIFABにとっての新時代を切り開くために新たな一歩を具体的な形で示していきたい」とコメントしている。
また、ウェールズ・サッカー協会のジョナサン・フォード会長は「テスト期間が必要だ。美しいプレーや試合の流れを損ないたくないからね。ビデオ判定から確実に利益が得られることを確認しつつ、そこから生じる落とし穴を避けたい」と語り、新技術導入の前に試験期間を設ける必要性を強調している。
多くのサッカー協会が試験的な導入に積極的な姿勢で、ビデオ判定のための専用カメラと専用の副審を設置する模様。ビデオ判定導入によって、(1)得点、(2)PK判定、(3)レッドカードによる退場、(4)カード提示時の選手確認という4つの場面で、審判団がビデオ映像を参照しながら任意の判断を下すことが可能となる。
By サッカーキング編集部
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