ブラジル代表のドゥンガ監督が、疑惑の判定に怒りを爆発させた [写真]=LatinContent/Getty Images
コパ・アメリカ センテナリオ USA 2016のグループステージ第3戦が12日に行われ、ブラジル代表はペルー代表に0-1と敗北を喫した。成績を1勝1分1敗としたブラジル代表はグループBで3位となり、1987年大会以来、29年ぶりのグループステージ敗退が決定。試合後のドゥンガ監督のコメントをアメリカメディア『ESPN』が13日、伝えている。
試合はブラジルがペースを握りつつも、得点を奪えない展開。0-0のまま試合終盤に差し掛かった75分、スコアを動かしたのはペルーだった。MFアンディ・ポロがドリブルで右サイドを突破し、低いクロスを供給。ゴール前にいたFWラウール・ルイディアスがこれを押し込み、ゴールネットを揺らした。ブラジルの選手たちはルイディアスの手にボールが当たったとして猛抗議。一度ゴールは取り消されかけたが、レフェリーの最終的な判断によりゴールが認められた。1点が遠かったブラジルは追いつくことができないままタイムアップを迎え、0-1で敗れている。
ドゥンガ監督は疑惑の判定について「何があったか、全員が目撃したはずだ。目で見たものに疑いの余地はない」と、明らかにハンドだったことを強調。さらに「たくさんのテクノロジーがあるというのに、それでも我々はミスを犯すんだ。レフェリーたちはどこかの人間と(ヘッドセットを使用して)会話していた」と当時の状況を語り「一体何のためのヘッドセットなんだ」と、議論の末に下された判定に納得いかない様子だった。
今大会のふがいない成績を受けて、ドゥンガ監督には解任説も報道されているが、これについて質問されると「私が恐れるのは死だけだ」とコメント。今夏のリオデジャネイロ・オリンピックでも指揮をとることが決定しており「疑いもなく、我々が狙うのは金メダルだ。まだブラジルは獲得したことがないからね」と強気に頂点を目指すことを宣言した。
9度目のコパ・アメリカ制覇を狙っていたブラジル代表だが、まさかのグループ・ステージ敗退という屈辱的な結果に終わった。指揮官は「ファンは我々がどうプレーしたか見ていたはずだ。そしてどう敗退したかもね。フットボールそのものによってではないこともだ。ブラジルが手で決めたゴールで負けたのは初めてだよ。これは明らかだ」と最後まで恨み節で、記者会見を終えた。
By サッカーキング編集部
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