文=江橋よしのり
女子版“冬の選手権”「全日本高校女子サッカー選手権」は2014年1月15日、静岡県磐田市のヤマハスタジアムで準決勝を行った。第一試合は日ノ本学園(兵庫)が神村学園(鹿児島)を3-0でやぶり、2010年度以来3年ぶりの決勝進出を決めた。
序盤は神村学園が積極的なプレスで相手の自由を奪った。4分にはMF山口千尋がフリーでシュートを放つも、ボールは枠の外へ。最初のチャンスを逃した神村学園に対し、日ノ本学園は徐々に相手ラインの間にパスを通しはじめる。
すると13分、ベガルタ仙台レディース加入が決まったMF入江未希の縦パスに反応したMF小島和希子(こじま・わきこ)が鮮やかにゴールし、日ノ本学園が先制した。2分後には入江がバックステップでファーに逃げながらのジャンプヘッドを叩き込んで2-0とリードを広げた。
後半7分には1トップ(登録上はMF)八坂芽依(やさか・めい)のワンタッチループシュートがゴールに吸い込まれ、勝負を決めた。この日を含め全4試合を無失点で勝ち上がった日ノ本学園は、準決勝で今大会最高のパスワークも披露。この日の磐田は曇り空だが、インターハイとの二冠に向かう彼女たちの視界は良好だ。
文=江橋よしのり