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日ノ本が高校女子選手権2連覇…PK戦で常盤木を破り2年連続の夏冬2冠

2015.01.11

高校女子サッカー選手権を制した日ノ本学園 [写真]=吉田孝光

 第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の決勝が11日にノエビアスタジアム神戸で行われ、兵庫県の日ノ本学園高校と宮城県の常盤木学園高校が対戦した。

 連覇を狙う日ノ本学園に対して、2年ぶり6回目の優勝を目指す常盤木学園。最初のチャンスは日ノ本が迎える。2分、右サイドからのクロスに、常盤木のGK小野真鈴華がパンチングで弾くと、そのこぼれ球に池尻茉由がループシュートで狙うがクロスバーに直撃しゴールとはならなかった。

 開始序盤だが日ノ本にアクシデント発生。GK木付優衣が常盤木FW白木星と交錯して顔を負傷しピッチの外に運び出された。一時は交代かと思われたが、約7分間の中断を経て、治療を受けた木付はピッチに復帰した。

 26分、左サイドでFKを獲得した日ノ本は、八坂芽依がゴールへ向かうボールを中央へ送ると、GK小野がキャッチしきれなかったところに、池尻、多田彩華がそれぞれ押し込もうと試みるが、最後はゴールラインにカバーに入っていた杉原遥波がクリアした。

 常盤木は28分、ロングパスに白木が頭で前方に流すと、DFに競り勝った川崎咲耶がエリア内右に抜け出し、中央へ折り返すが、ボールはそのままGK木付がキャッチ。ロスタイムに入って、日ノ本はエリア手前から八坂がミドルシュートを放つが、GK小野が正面でキャッチした。直後に前半終了のホイッスルが鳴り、スコアレスで折り返す。

 後半に入って55分、日ノ本は敵陣中央から多田彩華がシュートを放つが、これもGK小野がキャッチ。65分には、ドリブルでエリア内右に侵入した渡部那月がシュート性のボールを送るが、中央の選手には合わない。さらに68分には八坂が右サイドから低めの早いボールを中央へ送ると、平塚万貴が右足で合わせるが枠をとらえられなかった。

 常盤木は75分、小林里歌子からのパスを受けた三橋明香がエリア手前の正面でシュートを放つが、GK木付が横っ飛びでセーブ。日ノ本は、エリア内の中央でボールを受けた平塚がキックフェイントを入れてシュートを放つが、枠の左に外れた。90分に常盤木は、エリア内右に抜け出した小林が中央へ折り返すと、走り上がっていた杉原が右足で合わせるが、ポスト右に直撃でゴールを奪えない。

 試合はこのまま終了し、延長戦へ突入。両チーム疲れが見える中、懸命にゴールへ向かうが、延長戦の前後半合わせて20分でも決着がつかず、勝負はPK戦へ。

 4人目までで2人が失敗した常盤木に対して、4人全員が成功した日ノ本が、このPK戦を制した。勝利した日ノ本は選手権で2連覇となり、2年連続で夏冬2冠も達成した。

【スコア】
日ノ本学園高校 0-0(PK:4-2) 常盤木学園高校

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