小川航基がキャプテンを務める桐光学園は1月2日(土)に長崎南山と対戦する [写真]=松本健太郎
「もちろん日本一。日本一を取るしかない。その途中のいいところまで行ければいいやとか、そういう気持ちは全くないです」
全国高校サッカー選手権大会への意気込みについて、桐光学園3年の小川航基は、そう力強く語る。
この大会に出場するのは彼にとって2度目だ。初めて選手権のピッチに立ったのは2年前。非凡な得点力を買われ、1年生ながら2試合に出場したものの、惜しくも無得点に終わった。2年生だった昨年はケガもあり不本意な一年を過ごした。チームは神奈川県大会で敗退し、惜しくも選手権出場を逃した。
3年生になり小川はキャプテンに任命された。神奈川県大会では桐蔭学園、湘南工科大附属、市立東を破り、全国への切符をつかんだ。苦境を乗り越えてきたからこそ、選手権に懸ける思いは人一倍強い。
「初戦の難しさは、神奈川県大会で思い知らされました。だから初戦からガツガツ自分たちのプレースタイルを出していって全力で戦いたいと思っています」
ついに選手権が開幕した。大会に向けて決意を新たにするために、スパイクも新調した。大胆な赤いカラーリングは、彼自身がデザインしたのだという。「派手なカラーが好きなんです。自分の性格的にも、目立つほうが好き」。注目されることを楽しめる、ストライカー向きの性格。もちろん、大会では得点王を視野に入れている。
「ストライカーだったら誰しもが得点王を狙うと思います。自分はストライカーですし、周りからもそう言われるので、得点を取るしかない。そのプレッシャーを楽しむつもりで期待以上のものを出したい。大迫(勇也)選手の10点という数字を超えたいです」
桐光学園は2016年1月2日(土)、等々力競技場で長崎県代表の長崎南山と対戦する。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト