12月24日、ナイキが主催する世界中の若いプレーヤーに向けたスカウトプロジェクト、「NIKE MOST WANTED」のキックオフセレクションが埼玉県のレッズランドで開催され、浦和レッズの李忠成が特別審査員として登場した。
現在プロチームに所属していない、才能ある若者を支援するために考案された「NIKE MOST WANTED」は、プロになりたいという若いプレーヤーの夢を叶えるための機会を提供するプロジェクト。今回行われたキックオフセレクションには、約40名の選手が参加し、わずか5枠のジャパンファイナルへの出場権を懸けてしのぎを削った。
会場に集まった選手たちはウォーミングアップで体を温めた後、数グループに分かれてパス交換を開始。ボールの感触や周りの選手との連携を確認した。
その後は2チームずつがハーフコートに入り、ミニゲームに近い実践的なセレクションを実施。FCバルセロナスクール福岡校などでの指導歴を持つイヴァン・パランコ・サンティアゴ氏が選手たちに指示を送りつつ、時折激を飛ばす姿も見られた。
最後はチームごとにフルコートでゲームを行い、参加者はそれぞれ普段のポジションでプレーしながら自分の持ち味をアピールした。
審査員としてセレクションに登場した李は、5枠のうちの1名として、渡邊夢大(東海大学付属高輪台高校)を選出。その他の審査員による選考の結果、残り4名は、櫻井康祐(大成高校)、西尾裕也(大成高校)、河野哲志(修徳高校)、冨澤太輝(明治学院高校)という顔ぶれとなった。
李は今回のセレクションについて、「自分も中学、高校の頃にいろいろなセレクションを受けていました。こういうセレクションは自分の実力を測るものさしになるし、落ちてしまったとしても学ぶことはたくさんあると思うのでいいと思います」と語ると、セレクションに参加した選手たちについては「プレーを見ていて本当にパワーを感じるし、一生懸命ですごくピュアなサッカーをしているなと思いました。自分もプロの選手として日本のサッカーを少しでも盛り上げたいと思っているので、こういう姿が見られてうれしいです。サッカーを続けることで、技術のみならず人間として成長していけると思うので、ぜひこれからも継続していってほしいですね」とエールを送った。
ジャパンセレクションは1月、2月にも開催され、エントリー可能。今回キックオフセレクションを通過した5名は、来年の2月21日に横浜みなとみらいスポーツパークで開催されるジャパン ファイナルへの出場が決定している。
「NIKE MOST WANTED」の今後の開催日程は以下の通り。
■ジャパン セレクション
・2015年1月25日(日)関東セレクション 会場:レッズランド(埼玉県)
・2015年2月8日(日)関西セレクション 会場:J-GREEN堺(大阪府)
■ジャパン ファイナル
・2015年2月21日(土) 会場:横浜みなとみらいスポーツパーク(神奈川県)
■グローバル ファイナル
・2015年4月30日(木)〜2015年5月2日(土) 会場:セント・ジョージズ・パーク(イングランド)
※日本からはジャパン ファイナルの勝者2名が参加