
写真=REAL PHOTOGLAPHY 近藤宏樹、近藤 駿
10日、ガンバ大阪の新スタジアム「市立吹田サッカースタジアム」の竣工式が行われた。このスタジアムは日本で初の事例となる「寄付金でつくられたスタジアム」。2008年に構想がスタートし、2012年から募金活動を開始。ガンバを愛するファン・サポーターの個人や、地元企業を中心とする法人からの寄付金、それに日本スポーツ振興センターからの助成金などによって建設費の140億円が賄われた。
竣工式でガンバ大阪の野呂輝久社長は、「この日を迎えられたことを大変喜ばしく思うとともに、寄付者の皆様に心より御礼を申し上げます」と感謝の意を述べつつ、「このスタジアムを、スポーツを中心としたエンターテインメント施設にする」と決意表明。新スタジアムは、この日に吹田市から任命されたガンバ大阪が指定管理業者となり、48年契約という異例の長期契約が結ばれたことも明かされた。
竣工式、指定管理任命式などが行われたあとには、寄付者を招待しての竣工イベントを開催。およそ5000人のファンがゴール裏に集結し、新スタジアムの竣工を祝うコレオグラフィーを披露した。その後、来場者は思い思いのままに新スタジアム内を見学。
募金をしたという吹田市に住む会社員男性は、「待ち焦がれた瞬間です。まさか、こんなに立派なスタジアムが本当にできるとは……。寄付したことを誇りに思うし、これからこのスタジアムが地域の象徴になっていってほしい」と喜びのコメント。


臨場感抜群で、最先端テクノロジーも
なお、このスタジアムはサッカー専用で、スタンドからピッチまでの距離が最短で7メートルと臨場感抜群。座席はすべて屋根で覆われるため快適な観戦が楽しめる。また、照明はすべてLED。スタジアム内はWi-fiフリーとなる。さらに、監督・選手が座るベンチは日本有数のシートメーカーである「BRIDE」製と、細部に至るまで最先端のテクノロジーが導入されている。
ガンバ大阪は2016シーズンよりこの新スタジアムを使用。クラブハウスもスタジアム内に移設される予定となっている。
By サッカーキング編集部
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