[提供:サッカーキングフリー vol.001]
タレントが豊富で、“黄金世代”以上の輝きを、という期待とともに“プラチナ世代”と呼ばれるようになったのが1992年生まれのヤングスターたちだ。日本サッカーの未来を担う若き才能に注目せよ。
文=蔵本博之、丸山龍也、松本脩平、益子康太郎 写真=AFLO, 兼子愼一郎, 足立雅史, 高見直樹, 原田亮太
宇佐美貴史を知るためのQ&A
宇佐美貴史 MF
ホッフェンハイム
1992年5月6日生まれ/178cm・68kg
G大阪の下部組織で育ち、中学3年生で高校世代のユースでプレーするなど早くから才能を発揮。2009年、高校2年の時にトップに昇格した。抜群のテクニックを誇り、高い決定力も持つため、本職のMFに加えFWとしても機能する。妻はタレントの宇佐美蘭。
Q:ホッフェンハイムに移籍を決めた理由は?
A:「上に行くビジョンがあるチームなので」
2011年の7月に加入したバイエルンではリーグ戦3試合、カップ戦1試合、チャンピオンズリーグ1試合と出場機会に恵まれなかった。プレミアリーグのリヴァプールからもオファーがあったが、「ドイツでは何もしていない、プレミアは次のステップかな」と話し、ホッフェンハイム行きを決意した。新天地に関しては「一番評価してくれた。資金力もあるし、上に行くビジョンがあるチームなので」と語り、移籍を決断した心境を明かしている。
Q:プレー面での課題を挙げるとすれば?
A:フィジカル、持久力は成長の余地あり
この2つに関してはシーズン前のキャンプで重点的に鍛えた模様。ホッフェンハイムのキャンプでは、朝6時半に起き、7時半から40分ランニング、10時からボールトレーニング、16時半から筋トレと1000メートルを8本というようなトレーニングを毎日続け、徹底的に自分の課題克服に努めたという。自身は「毎日精いっぱい頑張れているな、毎日少しずつ走れるようになっているなという実感はある」と答えており充実した練習ができたようだ。
Q:尊敬している現役プレーヤーは?
A:ロッべンに「尊敬しています」
バイエルン入団時のあいさつで、アリエン・ロッべンに「I respect you」(尊敬しています)と言うと、ロッベンに肩を叩かれたという。ちなみに、バイエルン時代にはG大阪で監督を務めていた西野朗氏が尊敬するヨハン・クライフの代名詞である背番号14を選択している。
宮市亮を知るためのQ&A
宮市 亮 FW
ウィガン/日本代表
1992年12月14日生まれ/183cm・71kg
中京大学附属中京高卒業後の2011年、Jクラブを経由せずにアーセナルに加入。昨シーズンはボルトンにレンタル移籍している。圧倒的なスピードを生かしたドリブルで相手を抜き去るプレーを得意とし、今年5月24日のアゼルバイジャン戦でA代表デビュー。
Q:ストロングポイントは?
A:圧倒的なスピードを生かしたドリブル突破
驚異的なスピードとテクニックを生かしたドリブル突破が武器で、クリスチアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)とプレースタイルが似ていると称されることが多い。スピードに関しては現地記者がプレミアトップクラスと評している。
Q:少年時代のポジションは?
A:実は中学校まではサイドバック
小学生の時はドリブラーではなく、タッチライン付近を往復するサイドバックだった。中学卒業後は、名古屋U-18や鹿島アントラーズユースからのオファーもあったが、中京大学中京高に入学。道家歩監督によって左ウイングにコンバートされると、1年生でレギュラーを獲得し、2、3年時には全国高校サッカー選手権の大会優秀選手に選ばれた。
Q:ボルトンで成し遂げたことは?
A:日本人最年少でのプレミアデビュー
稲本潤一(川崎フロンターレ)、戸田和幸(FC町田ゼルビア)、中田英寿に続く4人目のプレミアリーガーであり、リーグ第25節のウィガン戦でプレミアデビューを果たした。19歳での出場は稲本の22歳を抜く日本人最年少記録。移籍後2試合目のFAカップ、ミルウォール戦では早くも初ゴールを決める活躍を見せている。ボルトンファンの子どもたちによる昨シーズンの最優秀新加入選手にも選出された。
Q:同世代の選手とのプレー歴は?
A:2009年のU-17W杯などでともにプレー
U-17W杯では宇佐美貴史がスタメン起用されたのに対して、宮市は途中出場だった。同世代については「お互いに刺激し合える仲間だと思っています」と語っている。
高木善朗を知るためのQ&A
高木善朗 MF
ユトレヒト
1992年12月9日生まれ/167cm・67kg
抜群のスピードを生かしたドリブルを武器に、積極的にゴールを狙うアタッカー。2005年、プラチナ世代命名のきっかけとなったU-13MBC国際ユーストーナメントの決勝で2得点を挙げ優勝に貢献。昨シーズン加入したユトレヒトでは1ゴール6アシストの働き。
Q:どんなDNAの持ち主?
A:快速プロ野球選手の息子で、兄弟もサッカー選手。
父は「スーパーカートリオ」として人気を博し、現在は横浜DeNAでコーチを務める高木豊氏。だが、「ボールに触れる時間が多いから」という理由で野球ではなくサッカーを選択し 兄は清水エスパルスの俊幸、弟は東京Vユースの大輔で“高木三兄弟”として注目を集める。俊足だった父親のDNA:を受け継ぎ、俊敏性を生かしたプレーで活躍している。
Q:サッカー選手としての目標は?
A:「2年後までにどれだけ成長できるか」
ユトレヒトに移籍した昨年、「夢はチャンピオンズリーグ出場。1年後には代表に選ばれたい」とコメント。ユトレヒトでの今シーズンの目標は「10得点10アシスト」としている。ロンドン・オリンピックのメンバーから漏れた際は「2年後までにどれだけ成長できるか、今日からスタート」とすぐに切り替えている。
注目のプラチナ世代
柴崎岳 MF(左)
鹿島アントラーズ
1992年5月28日生まれ/175cm・62kg
Q:キャリアとプレースタイルは?
A:青森山田高校では1年の時から背番号10を与えられ、U-17日本代表でも10番を背負った。
広い視野から繰り出すピンポイントパスが持ち味の司令塔で、豊富なスタミナも兼ね備える。
すでに日本代表にも招集されている。
小野裕二 FW(中央)
横浜F・マリノス
1992年12月22日生まれ/170cm・62kg
Q:トップチームへ昇格したのは?
A:ユース在籍ながら2010年7月に17歳の若さでトップ登録。2011年にはトップチームへ正式昇格し、プロ契約を交わす。将来を嘱望されるドリブラーで、高卒1年目からクラブ伝統の背番号10を背負ってプレーしている。
宮吉拓実 FW(右)
京都サンガF.C.
1992年8月7日生まれ/170cm・63kg
Q:先輩からの評価は?
A:京都に所属していた柳沢敦は「ボールを持つ感覚が似ている」と評価。柳沢同様、動き出しやポジショニングに長けている。2008年、16歳の若さでJリーグデビュー、Jリーグ史上2番目に若いデビューを果たし注目を集めた。
・ナビスコ杯の第一回が開催。V川崎(現東京V)が優勝した。
・日本代表がアジア杯で初優勝。三浦知良が大会MVPに輝いている。
・EURO1992でデンマークが初優勝。得点王はベルカンプ含む4人。
・グアルディオラ擁するスペインがバルセロナ五輪で金メダルを獲得。
・ベッカムが17歳でマンチェスター・Uのトップデビューを果たす。
・オランダのファン・バステンが自身3度目のバロン・ドールを受賞。
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編集・ライター科 ・基礎コース・ライティングコース・セレクトコース・プロフェッショナルコース
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宇都宮徹壱(写真家、ノンフィクションライター)、島崎英純(サッカーライター)、小澤一郎(サッカージャーナリスト)、前田 拓(『ワールドサッカーキング』編集長)、磯田智見(『UEFAチャンピオンズリーグ公式マガジンChampions日本版』元編集長)
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