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【福岡大スポーツ】清武功暉(鳥栖入団内定)「兄と一緒にW杯に出場するのが、サッカー人生の中で一番大きな目標」

2012.11.09

2013シーズンからJリーグ1部のサガン鳥栖へ加入することが内定している清武功暉。晴れてJリーガーという夢を叶えた彼が現在の心境を語ってくれた。そこには日本代表である兄・清武弘嗣への強い思いがあった。

インタビュー・文:金縄洋右、檜枝芳(福岡大スポーツ)
写真:福岡大スポーツ

日の丸を背負う兄の姿を見て立ち直ることができた

―サガン鳥栖への入団を選択した決め手を教えて下さい。

清武 今季、特別指定選手として練習に参加させてもらい、チームの雰囲気だったり、監督が僕の事を知ってくれたのが一番の大きな決め手になりました。リーグ戦1試合とナビスコカップ2試合しか出場していませんが、本当に素晴らしいチームだと感じています。その分、厳しい練習をしているイメージもありますが、その中に入ってプレーすることには特に大きなプレッシャーはありませんね。家族の様にチームの結束が高いところが良かったです。

―内定が決まった時の周りの反応はどうでしたか?

清武 僕の近くにいる人や、いつも応援してくれている人は本当に喜んでくれました。でも、やっぱり一番気にかけてくれていた親が一番喜んでくれたと思います。

―これからどんな選手になっていきたいですか?

清武 小さい頃、Jリーガーに憧れを抱いていたので、子どもたちの目標となる様なJリーガーになりたいですね。常に戦う気持ちを持ってプレーしていきたいです。ミドルシュートには自信があります。ナビスコカップでデビューした時もフリーキックを蹴らせてもらえたし、大学リーグでもミドルシュートで何本か点を決めているので、自分でも持ち味だと思っています。

―練習で心掛けていることはありますか?

清武 1~3年生のころまでは持ち味を磨いたり、自分が「こうしたい」ということをずっとやってきました。でも4年生になって、それを周りとどう組み合わせて攻撃していくかを、自分が攻撃のリーダーとして考えながら練習に取り組むようにしています。

 ―ここまで来るのに苦労したことや悩んだことはありますか?

清武 1年生の頃は調子が良くて、年代別の日本代表にも入れたのですが、2年生からはけがが続いてしまい、特に3年生の夏には全国大会にも出られず、思うように結果が出せない苦しい思いをしました。あの頃は「もう3年生でサッカーを辞めようか」と悩んでいました。「本当に俺はこのまま終わってしまうのかな」って。でもその時期に、(兄である)弘嗣が日本代表に呼ばれて活躍し始めて、それを見て「最後までやり通そう」と思いました。兄のおかげで立ち直ることができましたね。

―お兄さんはどのような存在ですか?

清武 目標としている選手であり、対戦したい選手ですね。本当に自分にはないものばかり持っているので。すべてではないですけど、兄の良い所を盗みつつ、自分の特徴も伸ばしていけたらなと思います。 そしてもう一度、同じチームでも敵チームでもいいので、同じピッチに立ちたいですね。一緒にワールドカップに出るのがサッカー人生の中で一番大きな目標です。

―プロ入りへの決意をお願いします。

清武 今年1年でプロという舞台を経験させてもらえている分、同期となる選手よりも自分はスタートダッシュを早く切れると思っています。長期的な目標は全然考えない方なので、とにかく今は開幕メンバー入り、開幕スタメンを目標に頑張っていきたいです。

―残り僅かとなりましたが、大学生活最後のシーズンにかける意気込みを教えて下さい。

清武 残りの大きな大会はインカレだけ。1年生の頃は決勝まで行けたけど、頂点に立つことはできませんでした。なので、最後は優勝して終われるようにチームと頑張っていきたいです。

清武功暉(きよたけ こうき)
・福岡大4年/MF/背番号8
・生年月日:1991.3.20(21歳)・出身地:大分県
・身長:177cm・体重:65kg
・経歴:明治北SSC→カティオーラ→大分トリニータU-15→大分トリニータU-18
・代表歴:U-16日本代表(2006)、U-18日本代表(2009)、U-19日本代表(2010)、九州大学選抜(2010~12)
・特別強化指定選手:サガン鳥栖(2012)

抜群の攻撃センスを持つ攻撃的MF。強烈なミドルシュートを得意とし、ゴールへの意識が高く、ゲームを決める力を持っているプレーヤー。ニュルンベルクてプレーする日本代表MF清武弘嗣は実兄。

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