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ACLグループステージレビュー ― グループステージ最終節まで続いた激闘

2013.05.10

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日本、韓国、中国のクラブの対決が実現

アジア各国のクラブチームにとってもっとも権威のあるAFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)で、東アジアサッカー連盟(EAFF)所属のクラブがしのぎを削った。ACLのグループステージは東西に別れて開催されるため、日本、韓国、中国のクラブによる対決が数多く実現したのだ。

壮絶なバトルとなったのはグループFだ。

5月1日のマッチデイ6を前に、広州恒大(中国)が勝点10で首位に立ち、全北現代モータース(韓国)が同9で、浦和レッズ(日本)が同7で追走していた。3チームが数字上はグループステージ突破の可能性を残すなかで、5月1日のキックオフを迎える。

広州対全北の一戦は、0対0のドローに終わった。一方、ムアントン・ユナイテッド(タイ)のホームに乗り込んだ浦和は、那須大亮のゴールで1対0の勝利をつかむ。浦和は勝点10で全北に並んだものの、得失点差で3位に甘んじることとなった。

「勝点10をとれば、他のグループではどのチームも勝ち上がっている。我々の戦ったグループは、とても拮抗していた」とは、試合後のペトロヴィッチ監督(浦和)である。2度目のACL制覇を目ざした浦和のチャレンジは、惜しくもグループステージで終わりを告げたのだった。

FCソウルは早々に首位を確定

グループEは二転三転の攻防が展開された。マッチデイ6を待たずにFCソウル(韓国)が首位を確保したが、2位争いは最後までもつれた。ベガルタ仙台(日本)、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)、江蘇舜天(中国)の3チームが、2位でのグループステージ突破を目ざした。

最初に優位に立ったのは仙台だ。24分、攻撃的な右サイドバックの菅井直樹が、左サイドからのクロスを鮮やかなヘディングで叩きこむ。38分に同点とされるが、同時刻に開始されたFCソウル対ブリーラムは前半を0対0で終えていた。二つの試合がこのまま終了すれば、仙台が総得点でブリーラムを上回って2位となる。

後半開始とともに、各チームの立場は揺れ動く。FCソウルが先制して仙台がさらに有利となるが、ブリーラムがすぐに追いつく。
江蘇もあきらめない。62分、アルバニア代表FWハムディ・サリヒが、敵地のスタジアムを沈黙させるゴールを叩き出す。この時点での順位はブリーラムが2位、江蘇が3位、仙台が4位だ。

74分、FCソウルがリードを奪う。江蘇とブリーラムの順位が入れ替わる。だが、それもわずか1分だった。ブリーラムが再び追いつく。仙台は引き分けに持ち込めばチャンスがつながる。後半からFWの人数を増やし、終盤はCBをゴール前にあげるが、同点に追いつくことはできない。

最終的にはソウルと引き分けたブリーラムが、勝点7で並ぶ江蘇を得失点差でかわした。中国勢としては2010年以来となる日本での勝利をつかんだ江蘇は、あと一歩が届かなかった。

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