ポポ監督「中断明け後、勢いをつけたい」(7月26日)
FC東京は26日、小平グラウンドでトレーニングを再開した。2日間のオフ明けで、入念なウオーミングアップから開始し、リラックスムードで約2時間の練習を行った。
河野や、ネマニャが復調し、梶山も東京に復帰を果たした。ここからさらなるポジション争いが始まる。三田は「これからまたレギュラー争いが激しくなる。出場するしないにかかわらず、出たときにいいパフォーマンスを見せられるようにいい準備をしたい」と意気込んだ。
リーグ戦の巻き返しを図るためには、中断明け初戦となる清水戦(31日・アイスタ)での勝利が必要となる。ただし、東アジアカップに出場している徳永、森重、高橋、権田、張の5選手の合流は試合前日となる。
ポポビッチ監督は「代表組も、こちらもいいコンディションを保つことが重要。いい入り方をして勢いをつけたいからね」と語った。
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小平に、青赤のレジェンド来訪(7月27日)
FC東京は27日、東京・小平グラウンドで2部練習を行った。午前はサーキットトレーニングを行い、午後はボールを使った対人練習を実施した。また、この日、かつて東京の中盤に君臨した司令塔が、小平を来訪した。
練習を見守るケリー氏(左)
本名クレズリー・エバンドロ・ギマラエンスことケリー氏が、9年ぶりに小平グラウンドに姿を現した。練習グラウンドの真ん中のベンチに腰掛け、練習を見守った。現役時代はパラナ州最高のフットボーラーと呼ばれ、インテリジェンスあふれるプレーで青赤のサポーターを魅了した。当時の面影は薄れたが、優しい笑顔とまじめな性格は少しも変っていなかった。
ケリー氏は、東日本大震災のボランティア活動としてサッカー教室などを行った後、かつての練習グラウンドに立ち寄った。「ここを離れてもう10年近くになるけど、東京はサッカー選手として一番大切な時期を過ごしたクラブだったからね。自分のキャリアの中でも長く過ごしたクラブだし、とてもなつかしく思うよ」と感慨深く語った。
ともにプレーをしたルーカスや、石川、塩田、そして梶山もかつてのチームメートの来訪を歓迎した。石川は「彼なしでは今の自分を語れないぐらいたくさんの思い出がある。なんたってオレは東京でのデビュー戦でケリーのゴールをアシストしたんだから。今、あの当時のケリーと一緒にやってみたいよ」と笑顔で話した。
梶山はデビュー当時、いつもケリー氏の後をついて回っては同じ組でボールを蹴り、見よう見まねでその技術を盗んだ。練習後、9年前と同じく「もっとリラックスしてプレーしたほうがいいよ」と言葉をかけられ、白い歯をこぼした。ただし、9年前とは違う少しばかり恰幅(かっぷく)のよくなった体形を見て「ルーコンもああなるのかな」と冗談交じりに話していた。
「どのチームでも一生懸命プレーしてそのチームに貢献してきた」というケリー氏は、「今日ここにきて、このチームでもそれができたんだと思った。だってこうして歓迎してくれるんだからね」と言って満面の笑みを浮かべた。現在は引退後、ブラジルのスポーツ大学を卒業し、ブラジルでサッカースクールを開いているそうだ。
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U-15むさしがトップチーム見学(7月28日)
FC東京は28日、小平グラウンドで3日後に迫った清水戦に向けたトレーニングを行った。ボール回しやミニゲームで汗を流し、約1時間半で練習は終了した。
この日、隣のグラウンドで練習を行っていたFC東京U-15むさしの選手たちがピッチの脇でトップチームを見学した。ポポビッチ監督は「トップの選手を間近に感じられ、彼らにとってはこれ以上、モチベーションになることはない」と言い、笑顔でこう続けた。
「これまで数回、このように練習見学をしているが、彼らはこのクラブの未来を担う選手たち。これからもいい関係を築いていきたい。このような環境があるのだから、最大限に生かしていきたい」
練習後には、むさしの選手たち一人一人とハイタッチをして、直接コンタクトを取った。「トップの選手に話しかけられたり、手を振ってもらうだけでも大きなモチベーションになる」という指揮官自身も、ブドゥチュノスト・ペチの下部組織育ち。「クラブのおかげでトップの練習に参加させてもらい、若くしてデビューできた。自分はラッキーだったのかも」と懐かしそうにデビュー当時を振り返った。
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ポポ監督「代表選手は厳しい日程も喜びに」(7月29日)
FC東京は29日、東京・小平グラウンドで午後4時から練習を行った。前日、東アジア・カップに出場していた代表組の帰国に合わせて練習時間を午前練習から変更。韓国戦(28日・ソウル)に出場した森重、徳永は別メニューとなったが、高橋、権田、張の3人は早速、チームの練習に加わった。
ポポビッチ監督は東アジア杯優勝を成し遂げた日本代表の4人に「おめでとう」と言葉をかけて労を労ったと言う。また、中国戦の1試合出場に終わった張については「日韓戦には出場できなかったが、今大会でいい経験を積んだと思う」と話した。
中2日で清水戦(31日・アイスタ)が行われるが、指揮官は「もう1日欲しいと言って日程が変わるのならそうしたいが、彼らにはこういった間隔で試合ができることに喜びを感じてほしい。なぜならこの経験ができるのは限られた選手だけなのだから」と言って代表選手たちの奮起を促していた。
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高橋「中盤の主導権争いに負けない」(7月30日)
FC東京は30日、小平グラウンドで清水戦(31日)に向けた前日練習を行った。29日に東アジア杯から戻った代表組5人は全メニューを消化した。
高橋は後半戦1戦目の清水戦に向けて、「清水は前半戦の対戦でうちに負けている。その分、相当な気持ちを入れて臨んでくると思う。それを上回る気持ちで戦いたい」と意欲的に語った。
また、3連勝を懸けた一戦を前に「連勝を伸ばして、代表の勢いに乗っていきたい。清水は本田(拓也)さんを補強するなどして、守備的な中盤になる。ボランチの選手がタイトに寄せて、中盤の主導権争いに負けないようにしたい」と闘志を燃やした。

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