J1優勝争い大混戦ラスト3試合を占う：経験値で予想！川端暁彦「プレッシャーの小さい広島が最もいい成績を残す」

　J1リーグ戦も残るところあと3節。例年にも増して、今季も優勝争いは大混戦の様相を呈している。

　サッカーキングでは優勝クラブを5つに絞り、経験、データ、占いという全く異なる3つの視点から、3人の識者に優勝を予想してもらった。

　果たして2013年のJ1リーグの覇者はどのクラブになるのか？　3人の識者の予想は当たるのか？

川端暁彦の予想

優勝争い展望

　　これほど戦力の拮抗したリーグ戦の行く末など、たとえ残り3節になったと言っても分かるはずがない。

　いきなり言い訳から始めてしまった。ただ、本音ではある。分かるとしたら予言者か占い師だろうと思ったのだが、今回は占い師の先生も参加されるとのこと。ならば恐らく、そちらの予想のほうが正確だろう。それでも、あえて展望してみたい。

　では、残り3節の対戦カードを考えてみよう。まず「上位陣を残しているほうが危ない」といった順位基準の発想は幻想である。猛烈なプレッシャーのかかる終盤戦は、むしろノープレッシャーのチームがラクに戦えるというもの。Jリーグの場合、上位と下位に戦力的な差はほとんどない。精神面で余力のあるチームは、むしろ強いのだ。

　1位・横浜FMは今週末の一戦こそが究極の正念場だ。相手は降格の決まった磐田。降格の決まったチームが、プレッシャーで縮こまっていたプレーが開放されることで本来の力を発揮してくるケースはしばしばある。しかも横浜FMは20日の天皇杯4回戦でAC長野パルセイロと激戦を行っており、体力的にも不利。病気で戦列を離れていた大黒柱のMF中村俊輔は帰ってきそうだが、完調とはいくまい。シビアな戦いが予想される。

　2位・浦和は最終節のC大阪戦が怖いところ。数字の上で優勝の可能性が残るC大阪だが、最終節の時点ではその可能性も消滅していると予想する。となると、彼らはノープレッシャー。首位で最終節に臨んだ浦和の若い選手たちがそのプレッシャーに耐えられないのではないかという予想だ。

　そして、割り切って追う立場になれる3位・広島もプレッシャーの小さい状況にあり、上位3チームの中でもっとも良い成績を残すという予想をした。ただし今週末の試合でC大阪に勝ち切れなかったことが響いてわずかに届かないという予想でもある。逆にC大阪に勝ってその勢いのままに3連勝なら優勝するのではないかとも思っている。

　4位・鹿島は得失点差のビハインドが大きく、優勝は現実的にかなり厳しい。ただ、それゆえにノープレッシャーの強みはあるかもしれない。予想としては、2連勝で勢いに乗り、優勝の可能性がちらついた最終節では若さが出て敗れるというもの。これを打ち破るとしたら、やはり“ハンパない”あの選手の号砲だろう。

　最後に5位・C大阪だが、山口螢と柿谷曜一朗が欧州遠征でタフなゲームをこなしてきたことを思うと、この週末の広島戦がかなり厳しい戦いとなりそう。ここを勝ち切れずに可能性が消滅するという予想だが、ここでの勝利が奇跡の第一歩となる可能性も否定しない。僕らの国のJリーグというのは、そういうリーグである。

河治良幸の予想はこちら！
LOVE ME DOの予想はこちら！