<11月19日>
三田:先週末は天皇杯4回戦が行われ、FC東京はNACK5スタジアムで大宮との対戦でした。3-0できっちりと勝ち進むことができましたね。
前田:立ち上がりから積極的なゲームができたよね。東京は代表選手が抜けてリーグ戦とは違うメンバーだったけど、それでもやはり大宮とは相性が良いのか、前半から積極的にシュートも打っていた。
ただ守備の面では、森重が抜けたときのセンターバック(CB)のラインコントロールがやはり課題で、加賀と丸山が規郎(鈴木)をフリーにしてしまったり、失点こそなかったものの、危ない場面もあった。
その辺は森重がいない影響を感じたけど、塩田の安定したパフォーマンスがチームを救ってくれたね。クロスへの飛び出しや、ノバコビッチの高さにもしっかり対応するなど、コンスタントに力を発揮していて素晴らしかった。
三田:代表組の不在でかなりメンバーの入れ替えはありましたが、出た選手がしっかり力を発揮してくれましたね。
前田:うまくメンバーをやりくりしたよね。特に良かったのは、右サイドに入った三田の積極的なプレー。前半終了間際に先制点を取ることができたのも大きかった。東京はそれまでの時間帯もパスで崩す場面はあったけど、最後はやはり個の力でああやってこじ開けないとね。
前半ロスタイムに先制点を取れたことが、後半の2得点にもつながったと思う。米本が相変わらず攻守にわたり力を発揮して、ボールを奪ってから自らスルーパスを出し、このところ点を取れていなかった千真(渡辺)がゴールを決めることができた。
米本の個の力も素晴らしかったし、不調だった千真も久々に点を取れたことで弾みがつくかもしれないね。2カ月以上、点を取れずに苦しんでいたけど、これがいいきっかけになるんじゃないかな。
3点目は、太田がFKを見事に決めた。FKの場面でサポーターから太田コールが沸き起こったように、今季は太田がキッカーとしてすっかり定着してきた。これまで東京は絶対的なキッカーというのがいなかったけど、ここにきてようやくそういう選手が出てきたね。
三田:前半はなかなか点の取れない時間帯が続きましたが、結果的には素晴らしい形で3得点できましたね。
前田:普段のリーグ戦でもそうだけど、パスで崩すことはできてもなかなかフィニッシュまで持ち込めない、あるいは最後のところで決めきれないというのが課題だったよね。でもこの試合では、新たにメンバー入りした三田を中心に、持ち味である個の力を発揮してゴールをこじ開けることができた。
三田:三田選手は最近のリーグ戦ではなかなかチャンスに恵まれませんでしたが、久々のスタメン出場で結果を出してくれましたね。
前田:一時は結構試合に使われて、すごく伸び伸びプレーできていたころもあったよね。でも代表組が戻っていつものメンバーになると、結局はなかなか出番がないという時期が続いていた。でも三田を使わないのはもったいないから、これをきっかけに残りのリーグ戦でもぜひ起用してほしいな。
三田:三田選手は今季の初めごろは伸び伸びプレーして良さが出ていましたが、その後、プレーがやや消極的になってしまい、なかなか持ち味を出せない時期もありましたよね。
前田:大宮戦でも前半の途中までは簡単にはたく場面が多かったから、もっとペナルティエリア内にどんどん入ってもいいのになあと思ったけどね。シンプルにやるべきところはシンプルにやって、ルーカスとワンツーをしたりテンポよくやったりしている中で、ここぞというところで強引に行く姿勢が出たのはよかった。
三田:後半も追加点を奪うことができ、また無失点で終えられたのもよかったですね。
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