<12月3日>
三田:11月30日のアウェー・柏戦(日立柏)は1-4で大敗。今季最多タイの4失点という残念な結果になりました。
前田:湘南戦もそうだったけど、立ち上がりは悪くなかったんだよね。ボールを支配して東京が主導権を握っていたけど、だからといって決定的なシーンがそれほどあったかというと、それほどでもなく、そこで点を取れなかった。
一方で相手の柏は、1トップの工藤がハーフウェーラインあたりまで引いて、前線から最終ラインまでコンパクトにしていた。それでボールに対してしっかりチェイシングをかけて潰しにくるから、東京はボールを動かす回数が増えるほどミスが出やすくなる。東京が主導権を握っているようで、見方を変えればボールを持たされてミスを誘われている雰囲気もあった。
特に柏はそういうところがうまいチーム。ネルシーニョ監督も、自分たちがどういうサッカーをするとかではなく、東京のサッカーに対してどういう方法を用いるかというやり方をした。柏にとっては狙い通りの結果になったという感じだろうね。
三田:なるほど。確かに前半は立ち上がりから東京の方がシュートも多く、主導権を握っていたように思えた一方で、ミスからカウンターになる場面もありましたね。
前田:うん。結局相手はそのカウンター狙いということになるんだけど、それも東京に対しての効果的なやり方なんだよね。一方で東京は、引いて守る相手に対してどうやってパスで崩していくかを追求しているけど、それはかなり困難なことでリスクも伴う。そこの違いというか差が出たのかな。
三田:そして前半は PKで2失点というまさかの展開になりました。
前田:アーリアがハンドを取られた最初のPKは不運だったね。クロスからヘディングの折り返しが当たってしまった。故意に手を使って阻止しようということではなかったと思うし、ちょっとかわいそうだったね。
でも2点目のPKになった張のファウルは、バックパスが短くて、工藤が先に体を入れたところを引き倒してしまった。あれはPKを取られても仕方ないと思う。ただ、倒れたのがペナルティーエリアぎりぎりのところだったようにも見えたけどね。とにかく前半ロスタイムという時間帯に追加点を取られたのは本当に痛かったね。
三田:PKでの1失点ならば切り替えていけばいいということになるのでしょうが、あの時間帯に2点目を取られるのはダメージが大きいでしょうね。
前田:崩されたわけではないんだけど、それが柏の勝負強さというか、うまさというか。前半からそれが見えていたよね。
三田:シュート本数では東京が上回りながら、なかなか点の取れない展開が続きました。
前田:ポポさんもいつも「シュートは数多く打っている」と言うし、実際に記録の上では相手を上回っていることが多いんだけど、打つべきタイミングで打っているかとか、本当に決定的なシュートを打っているかというと、そうでもないんだよね。
サポーターがよく「シュート打て!」コールをするけど、それもただシュートを打てということではなく、もっと攻撃への意欲とか、何が何でも点を取ろうという姿勢を見せてほしいということなんじゃないかな。この試合でも、なかなかそういうシーンがなかった。
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