前節、2位レヴァークーゼンに敗れたことで、首位バイエルンとの勝ち点差を10に広げられたドルトムント。今節はホッフェンハイムとのアウェイ戦に臨むが、優勝争いに食らいつくためにも、負けられない戦いとなる。しかし、DF陣の相次ぐ負傷離脱に加え、前節は中盤の要であるシャヒンとベンダーが負傷離脱。さらにはDFパパスタソプーロスが退場により出場停止となっている。11日にはチャンピオンズリーグ、アウェイのマルセイユ戦を終えたばかりで、疲労もピークに達しており、名将クロップがこの窮地をどのような采配で切り抜けるのか、興味深い。
対するホッフェンハイムは、終始、降格圏に沈んでいた失意の昨シーズンを経て、少ない戦力ながら11位とまずまずの健闘を見せている。国際的には無名ながら随所にタレントが揃っており、特にドイツU-21代表でキャプテンを務めるFWフォラント、ここまで8得点5アシストを記録しているブラジルの技巧派MFフィルミーノの連携に注目だ。
前節、ドルトムントを破り、首位バイエルンを勝ち点4差で追う2位レヴァークーゼンは、ホームにフランクフルトを迎える。10日にチャンピオンズリーグの激闘を終えたばかりで疲労は気になるところだが、得点ランク2位のキースリンクと、第14節のハットトリックに続きドルトムント戦でも決勝点を挙げたソン・フンミンらを擁する攻撃陣の勢いを止められるクラブは、そうはないだろう。出場停止となるDFスパヒッチの穴は、ドイツ代表ヴォルシャイトで十分埋まるはずだ。
2連敗中のフランクフルトは、リーグ戦10試合を勝ち星に見放され15位に沈んでいる。前節、2試合連続となる先発出場を果たした乾は好プレーを連発したものの、67分で途中交代となった。しかし、乾の交代に対して一部のメディアが批判する記事を掲載するなど、低迷するフランクフルトにおいて一筋の光明となりつつある。強豪レヴァークーゼン相手に彼のドリブルがどこまで通用するかも楽しみだ。
前節、手堅い守備でヘルタ・ベルリンの2試合ぶりとなる勝利に貢献し、評価を高めたMF細貝にも注目だ。ここ最近は本職のボランチばかりでなく、センターバックでも起用され、プレースタイルの幅を広げている。前節も試合途中でコンバートされたにも関わらず、難なく適応してみせた。相手はここ3試合で14失点と守備が崩壊しつつあるブレーメン。守備はもちろん、攻撃面でもアピールするチャンスだ。