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23名決定! W杯に臨むサムライたちの発言から、彼らの“成功の思考法”を知る

2014.05.12

[写真]=Getty Image

5月12日、ブラジル・ワールドカップに臨む23名のメンバーが発表された。サッカー王国で開催される4年に一度の祭典において、彼らは前回大会のベスト16を軽々と超えて世界を驚かすことができるのか。過去の発言が示す成功の思考法を見れば、期待値はおのずと高まってくるはずだ。
本田圭佑
写真●Getty Images

「やっぱり求めることと、ハングリーさ、それが基本ですね。」
――本田圭佑(ミラン/MF)

2014年1月にイタリアの名門ミランに加入。「ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。そしてレギュラーになって10番で活躍します」と小学校時代の卒業文集で宣言した夢をまさに実現させた。“有言実行の男”は、どんな時も決してあきらめず、常に前を見据え、どん欲に理想を追い求める姿勢を基本に、進化を続けている。

「“当たり前のこと”以上のことをどれだけできるか。」
――川島永嗣(スタンダール・リエージュ/GK)

2013年夏、1年後に迫るワールドカップに向けて、一つ上のランクを目指すための思考法を明かした。「当たり前のことを当たり前にやるのは、当たり前」とも語っているが、確かに人並みのことを月並みにやっているだけでは、思うようなレベルアップは望めない。「ぼやけているところを、どれだけ自分の中ではっきりさせていけるか」も重要だ述べている。

「自分が何もできなかったという無力感のほうが強かったから。」
――岡崎慎司(マインツ/FW)

南アフリカ・ワールドカップ、決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦でPK戦の末に敗れ去った時、日本中が悲哀に暮れた。だが、岡崎は涙を流さなかった。この発言どおり、大会直前で控えに回り、今の自分の至らなさを痛感したのがその理由だという。「何もできなかった」という現実をしっかりと直視した岡崎は、ドイツの地で大きな成長を遂げている。

「自分の役割が大きい分、やりがいはあります。」
――長谷部誠(ニュルンベルク/MF)

低迷するニュルンベルクで、攻守の要ボランチを務める現状をこう語った。経験豊富な選手として背負うものも大きいが、その責務にやりがいを感じている点は要注目だ。プロ野球の野村克也いわく「地位が人を作り、環境が人を育てる」もの。代表キャプテンとして重責を担い続けてきた長谷部には、苦境でさえ自らの立場を楽しむだけ強さがある。

「自分のチームの試合をスタンドで観戦すること自体、初めての経験だったので、それもショックでした。」
――遠藤保仁(ガンバ大阪/MF)

2000年のシドニー・オリンピックをこう振り返りこう語った。バックアップメンバーとして帯同した遠藤は、ベンチ入りはできず、練習でも別メニューを続ける屈辱を味わった。いまや日本代表に不可欠となった司令塔の進化の原動力は、「もう2度と経験したくないという気持ちでずっとやってきましたし、それは今でも変わりません」という強い心構えだった。

「一つの方向が決まったら、それに向かってみんながやっていくことが大事だと思います。」
――内田篤人(シャルケ/DF)

所属するシャルケではバイエルンを始めとした欧州各国のビッグクラブと、代表では数々の強豪国と対戦してきた。力の差がある場合には「やり方を変えることも一つの手だと思った」と話すが、その思いをチーム全体で持たなければ意味がないのだという。視線がばらつく組織はもろく、内田が示唆するように、理念、目標、戦略の共有は重要な作業だと言える。

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