ピッチに出る選手が必ず身に付けているにも関わらず、観客席やテレビではほとんど見えないものがある。答えは、レガース、シンガード、シンパッド‥‥呼び名は様々あるが、つまるところ「すねあて」である。
たとえプロでなくとも、サッカー部に在籍した経験がある人なら、必ず「すねあて」を持っていたことがあるはずだ。“弁慶の泣きどころ”、つまるところ「すね」を優しく守ってくれる大事なアイテム。
では、ワールドカップで戦うトップ・オブ・ザ・トップはどんなモノを使っているのだろうか?
まずは、ポルトガルが誇る世界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドから。そこには、レアル・マドリーのシャツをまとって戦う自分の姿が! うーん、やっぱり“自分大好き”なんだろうか。
と思ったら、今大会でブレークしたコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスも“自分大好き”パターン!イケメンのドリブラーということで「南米のC・ロナウド」とも言われてきたハメス。やっぱり、このあたりも憧れの先輩へのリスペクトが込められているのだろうか?
スターと言えばもうひとり、アルゼンチンの至宝リオネル・メッシは“シンプル派”。だが、左上にさりげなく息子チアゴくんの名前をワンポイントで入れるあたりがオシャレだ。
続いて、ブラジル代表DFダンテもシンプル派。だが、ブラジルカラーの緑一色という思い切った配色で愛国心をアピールしている。
一方、チームメートのフッキは家族の写真を全面に押し出した大胆デザイン。愛国心だけでなく、家族愛もアピールしている。
家族愛なら、ミロスフ・クローゼも負けていない。実は双子のパパであるドイツの英雄は、愛する息子たちの笑顔をレガースにプリントしている。
同じドイツで見ると、GKマヌエル・ノイアーはちょっと使いこんだ感じがカッコいい……と思いきや、バスティアン・シュヴァインシュタイガーのレガースはちょっと年季が入り過ぎではなかろうか。もはやミイラ? これもこだわりなのだろう。
最後はちょっと変わり種を。今大会、ドイツ代表MFメスト・エジルが使っているのはなんと、
キャプテン翼のレガースだ。さすが世界的人気を誇るアニメ。過去にはアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ、ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキも使っていた。 アグエロは大空翼、ポドルスキは日向小次郎がお気に入りだったらしい。
日本アニメの人気は、キャプテン翼だけにとどまらない。
ウルグアイ代表MFワルテル・ガルガーノが愛用するレガースは‥‥なんと『ドラゴンボール』モデル!!!! なぜガルガーノがこれをチョイスしたかはまったくもって不明だ。
たかが「すねあて」。されど「すねあて」。普段は見えない部分だが、選手たちも色々なこだわりをもっているのだ。