Huub Stevens, new head coach of VfB Stuttgart attends the VfB Stuttgart press conference at the Daimler Arena on on November 25, 2014 in Stuttgart, Germany.

日本代表DF酒井高徳が所属するシュトゥットガルトで、今季から指揮を執っていたアルミン・フェー監督が24日に辞任した。
第11節までに獲得した勝ち点はわずかに9、得点14失点25という惨状から、第12節アウクスブルク戦の結果次第では解任論も飛び出すだろうと思われていたが、それを飛び越え、同クラブでの監督生活に自らピリオドを打った形となった。
「(勝利に)必要な運もなかったが、勝ち点9というのはあまりにも少なすぎる。その責任はこの私にある。私がこれ以上にここにいないほうが、ベターだ」と辞任の理由について話したフェー氏は、「チームはアウクスブルク戦でも全てを出しきっていた。今季の我々は、そこまで悪いサッカーをしているわけではない。いつも“ほんのわずかなシチュエーション”(が試合を決定付けるもの)だった。次の監督は私よりも運があり、多くのポイントを取れる人材であればいい」と、後任にシュトゥットガルトの将来を託した。

2部に降格した1975年以来では最低となるシーズンスタートを送っているものの、2007年に同クラブへ15年ぶりのマイスターシャーレ(優勝皿)をもたらしたフェー氏に対し首脳陣の信頼は厚かった。
ベルント・ヴァーラー会長は今回の件について「(アウクスブルク戦は)非常に不運なゲームだったので、フェーの決定には驚いた。試合後の深夜まで互いに話し合ったよ。彼は、自分が去ることで、チームを助けられると考えていた。私自身としては本当に残念でならない。彼は本当に良い監督で、人間的にも素晴らしいからだ」とコメント。双方合意の上での契約解除だけに違約金等は発生しない模様で、「お金は問題にならなかった。この点でもフェーはジェントルマンだった」と最後まで同氏に対する信頼を崩さなかった。

ドイツ誌『スポーツビルト』は、先月アゼルバイジャン代表を解任されたヴェルティ・フォクツ氏、9月にハンブルガーSVを解任されたミルコ・スロムカ氏、昨季終盤にシュトゥットガルトの監督に就任し、降格の危機から救ったフーブ・ステフェンス氏、ハンブルガーSVで2013年までの約2年間指揮を執ったトルステン・フィンク氏、そして先月シャルケを解任されたイェンス・ケラー氏ら5人の候補者を挙げていたが、ステフェンス氏が後任として発表された。
ステフェンス氏はクラブを窮地から救えるのだろうか?