xxx of Berlin (L) battles for the ball with yyy of Hoffenheim during the Bundesliga match between Hertha BSC and 1899 Hoffenheim at Olympiastadion on December 21, 2014 in Berlin, Germany.
単なるスポーツというだけでなく、巨大なマーケットという側面を持つ近年のサッカー界では、大金が飛び交うことはもはや当然のことになっている。しかし、そこは弱肉強食の世界。勝った者が富を手にし、敗者には悲しい結末が待っている…。そんなことは往々にしてあるのだ。
ドイツの大衆紙『ビルト』によると、MF細貝萌やMF原口元気らが所属するヘルタ・ベルリンは、ユニフォームの胸スポンサーであるドイツ鉄道から過去9年間で総額5000万ユーロ(約67億5000万円)を受け取ってきたという。しかしその大口顧客は、来夏で同クラブのメインスポンサーから外れることを発表。2017年までは“特定パートナー”という肩書で年間100万ユーロの金額を支払い、チームを支えていくこととなった。
同社の広報担当アヒム・シュタウス氏は今回の決定について「長く、そして成功に満ちた共同作業だったが、我々はこれから“2番手”となる。しかしユースキャンプなどのプロジェクトを通じ、まだまだサッカーボールの近くにいたいと思っている」と、ケンカ別れではないことを強調しているが、彼らが胸スポンサーになった2006年以降で2度も2部に降格したように、ヘルタがその期待に応えられなかったのも事実。
しかし、メインスポンサー撤退にもかかわらず、同クラブのマネージャー、ミヒャエル・プレーツ氏はドイツ鉄道に対し最大限の感謝を伝えている。これまでの恩に加え、向こう2シーズンの間も100万ユーロを出資してくれる大事なお客様であるからだ。
「信頼できるパートナーとして、2006年からドイツ鉄道が我々の側に立っていてくれたのは本当に嬉しく思っている。それは特定パートナーになっても同じだ。そして今の我々の状況は、ある種の大きなチャンスでもある。ユニフォームの胸部分には新しいスポンサーが入ることになるからね」
プレーツ氏がそう話したように、同紙によれば、香港の工作機械メーカーTTI社と、韓国のタイヤメーカーであるクムホタイヤ社という2つの名前が候補に挙がっているそうだ。
はたして来季、ヘルタのユニフォーム胸部分にはどんな会社名が書かれているのだろうか?
なお補足ではあるが、ブンデスリーガ各クラブの胸スポンサーが2014-15シーズンに支払っている金額を『ビルト』が報じている。その順位は以下の通りとなっている。(カッコ内は『業種』『クラブ』『年間スポンサー料』の順)
1位:ドイツ・テレコム(情報通信、バイエルン、3000万ユーロ)
1位:フォルクスワーゲン(自動車、ヴォルフスブルク、3000万ユーロ)
3位:エヴォニック(化学、ドルトムント、2000万ユーロ)
4位:ガスプロム(エネルギー、シャルケ、1500万ユーロ)
5位:ポストバンク(金融、ボルシアMG、750万ユーロ)
5位:エミレーツ航空(航空、ハンブルガーSV、750万ユーロ)
7位:メルセデス・ベンツ・バンク(金融、シュトゥットガルト、700万ユーロ)
8位:アルファ・ロメオ(自動車、フランクフルト、600万ユーロ)
9位:ヴィーゼンホフ(精肉加工、ブレーメン、550万ユーロ)
9位:レーヴェ(小売、ケルン、550万ユーロ)
9位: LGエレクトロニクス(家電・情報通信、レバークーゼン、550万ユーロ)
12位: SAP(ソフトウェア、ホッフェンハイム、460万ユーロ)
13位:エンテガ(エネルギー、マインツ、450万ユーロ)
13位:ドイツ鉄道(鉄道、ヘルタ、450万ユーロ)
15位:ハインツ・フォン・ハイデン(住宅建設、ハノーファー、400万ユーロ)
16位:エーアマン(乳製品、フライブルク、250万ユーロ)
17位:AL-KO(機械部品、アウグスブルク、200万ユーロ)
18位:kfz-teile 24(オンライン販売、パーダーボルン、130万ユーロ)