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第21節 日本人選手の振り返り
香川真司が所属するドルトムントと岡崎慎司のマインツが対戦。香川はトップ下で先発出場。前半3分には左足から強烈なシュートを打つもGKがはじき、43分にはFKからのこぼれ球をボレーシュートを放つが、わずかに右に外れた。残念ながらゴールは奪えなかったものの、積極的なプレーで存在感を示した。
一方、マインツの岡崎は2得点に絡んだが、シュートがないまま、後半37分で途中交代となった。これで7試合無得点。開幕から8戦無敗のスタートダッシュに成功したチームも、その後の13試合ではわずか1勝止まり。降格圏まで1ポイント差の14位に低迷しており、試合後にヒュルマンド監督を解任。下部組織のシュミット監督を昇格させた。
こちらも長谷部誠、乾貴士と内田篤人の日本人対決となったフランクフルト対シャルケ戦。長谷部と内田が先発フル出場、乾は出場機会がなかった。前半、内田は攻撃に加わり、何度もチャンスを作りだすが得点にはつながらなかった。
フランクフルトは序盤押し込まれるものの、後半から巻き返し。長谷部も守備に追われていたが、後半9分にはドリブル突破を見せるなど攻撃参加。後半20分に先制点を奪うとそのまま逃げ切り、7試合ぶりの勝利で、2015年の初勝利をあげた。
○ドルトムント 4-2 マインツ●
・香川真司(ドルトムント)先発:78分で途中交代/kicker採点:2.5
・岡崎慎司(マインツ)先発:82分で途中交代/kicker採点:4.0
○フランクフルト 1-0 シャルケ●
・長谷部誠(フランクフルト)先発:フル出場/kicker採点:3.0
・乾 貴士(フランクフルト)ベンチ:出場なし/kicker採点:なし
・内田篤人(シャルケ)先発:フル出場/kicker採点:2.5
○ホッフェンハイム 2-1 シュツットガルト●
・酒井高徳(シュトゥットガルト)先発:フル出場、1得点/kicker採点:3.0
※右SBで先発、前半39分にリーグ戦初ゴールも、後半ロスタイムの失点で敗戦。
○ハノーファー 1-2 パーダーボルン●
・清武弘嗣(ハノーファー)先発:フル出場/kicker採点:4.5
・酒井宏樹(ハノーファー)ベンチ:出場なし/kicker採点:なし
※ハノーファーは押し込みながらも決定力を欠く展開で逆転負け。
○メンヒェングラートバッハ 1-0 ケルン●
・大迫勇也(ケルン)先発:77分で途中交代/kicker採点:4.5
・長澤和輝(ケルン)ベンチ:86分から途中出場/kicker採点:なし
※大迫はボールに触れる機会が少なかった。長澤後半41分から2列目で出場。
●ヘルタ・ベルリン 0-2 フライブルク○
・細貝 萌(ベルリン)ベンチ:64分から途中出場/kicker採点:なし
・原口元気(ベルリン)ベンチ外/kicker採点:なし
※細貝は後半19分からボランチとして途中出場。原口はベンチ外。
第22節 日本人選手のみどころ
ケルンvsハノーファー戦では苦戦中の日本人選手4人に注目したい。現在、ケルンは慢性的な得点力不足に悩まされている。21試合で19得点。それでも11位にとどまっているのは失点がリーグ5位「24」のおかげだ。
前節は11試合ぶりに先発出場した大迫も、ボールに触れる機会が少なく、活躍することはできずに途中交代となった。ケルンは最終ラインから中盤にかけての連動があまりなく、ボールを奪っても2トップが孤立する場面が多く見られる。
一方、今季ケガで出遅れた長澤は2試合続けて途中出場を果たした。まだ、十分な出場時間を与えられているわけではないが、徐々に信頼を勝ち取りたい。
昨年の11月から12月にかけて好調で、アジアカップの日本代表にも選出されたハノーファーの清武だが、ウィンターブレイク明けはやや調子を落としている。チームもそれに合わせるように、今年に入って1分3敗と未だ勝利なし。キーマンのひとりとして活躍が期待される。
また、第20節で失点に絡み前半で交代した酒井宏は、前節はスタメン落ち。冬の移籍市場で獲得したポルトガル代表のジョアン・ペレイラが右SBで先発した。しかし、ペレイラも前節はいいパフォーマンスを見せたとは言いがたく、これから2人のスタメン争いは続くだろう。
第22節 日本人選手所属チームの試合
・シュトゥットガルト(酒井高徳) vs ドルトムント(香川真司)
・シャルケ(内田篤人) vs ブレーメン
・マインツ(岡崎慎司) vs フランクフルト(長谷部誠、乾貴士)
・ケルン(大迫勇也、長澤和輝) vs ハノーファー(清武弘嗣、酒井宏樹)
・ウォルフスブルク vs ヘルタ・ベルリン(細貝萌、原口元気)