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「急がば回れ」。トライ&エラーでじっくりステップアップすることが重要

2012.02.16

ワールドサッカーキング 2012.03.01(No.208)掲載]
WSK放談

 1月31日、ギリギリまでラツィオ入りを期待されながら、本田圭佑のイタリア移籍は破談に終わりました。両クラブ間の条件差は最終的に2、3億円だったとか。わずかな溝が埋まらないままロシアに留まることになった顛末に、飛躍を期待したファンは少なからず失望したことでしょう。

 本田の残留以外にも、今年の冬の移籍マーケットは日本のサッカーファンにとって少々複雑な展開となりました。

 同じく新天地を求めた森本貴幸や松井大輔は交渉決裂。槙野智章、阿部勇樹、矢野貴章、伊野波雅彦がJリーグに復帰する一方、家長昭博は国内に戻ることなく韓国に渡っています。

 開幕前、主要リーグだけで十数名のサムライがプレーする状況に期待を募らせましたが、やはりそう簡単にはいかないのが本場の戦いということでしょう。
 
 もっとも、この結果を悲観するには及びません(そりゃガッカリはしましたが)。一方で香川真司や長友佑都が、依然として日本人選手のクオリティーを証明してくれています。南米や東欧の名選手でも、チームにフィットできずに“出戻った”ケースは枚挙にいとまがないのです。

 要は「急がば回れ」。退路を断っての挑戦も悪くはないですが、トライアル&エラーの中でじっくりステップアップすることのほうが重要ではないでしょうか。

「ワールドサッカーキング」編集長 前田 拓(@otsumamiking

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