2014-15シーズンのオーストリアリーグを制し、シャーレを掲げる南野 [写真]=Bongarts/Getty Images
アディダスのサッカー用新スパイク『X/ACE』の発売に伴い、アディダス・ジャパンと、小学生・中学生を対象としたサッカースクールを運営する株式会社クーバー・コーチング・ジャパンは、『新スパイク体験企画』を展開している。同プロジェクトには自らもクーバー・コーチング・サッカースクール卒業生であり、現在オーストリア・ブンデスリーガでプレーしているFW南野拓実が起用されている。
同プロジェクトは、スポーツショップやイベント会場で『X/ACE』を試し履きし、店舗内でボールマスタリーエクササイズを南野のお手本動画を見ながらプレーできる企画や、南野のインタビュー動画が掲載されている特設ウェブサイト(http://www.coerver.co.jp/adidas/bm2015/)の開設、フェイスブックやツイッターでのキャンペーンの実施などが行われている。
世界各国のサッカー連盟や協会、クラブチームなどから高く評価されているサッカー・テクニック指導法であるクーバー・コーチングとは、オランダ人ウィール・クーバー(元フェイエノールト監督)が1970年代に開発したメソッド。スター選手の動きをビデオで分析し、技術を「分解」、段階に分けて教えることで、より攻撃的な選手育成につながることを見出した。1984年にアルフレッド・ガルスティアン(元ウィンブルドンFC選手)とチャーリー・クック(元スコットランド代表)が、この考えをカリキュラムにまとめ、スクールのネットワークや教材を通して、世界で最も信頼される指導法の一つとなり、現在は世界30数カ国・地域で、この指導法をもとにスクールやキャンプなどさまざまな活動が展開されている。
今回のプロジェクトでトレーニングの実演を行った南野はインタビュー中、スクールの基礎とされているボールマスタリー(ボールを自在にあやつる能力を高めるトレーニング。足のあらゆる部位で行うことで、ボールをタッチするときの感覚を養う)の効果について、「今の自分がいるのも、子どもの時にこういう技術をしっかりマスターしたからだと思うので、すごく役に立っていると思います」と、現在のプレースタイルに活かされているとコメント。
また、アディダスの新スパイク『ACE』を使用している南野は、「ここでボールをタッチする時にすぐボールを捉えて自分の思った方向にボールを扱うことができたし、ステップとかを踏みながらのトレーニングでも、しっかり足にフィットしてくれるので、やりやすかったです」と、新たな相棒への手応えも示している。