
取材・文・写真:波多野友子
去る11月28日土曜日、キャプテン翼スタジアム東京北店で「New Balance Football Day」が開催された。今年2月にフットボール界へ参入したばかりのニューバランスが新作スパイクを携え、一般プレーヤーに試履きしてもらおうという趣旨のこのイベント。9月にはキャプテン翼スタジアム新大阪店、10月にはキャプテン翼スタジアム横浜元町店で実施され、今回の東京北店がファイナルとなった。





当日は清清しいほどの好天に恵まれ、ショッピングセンター屋上の広々としたスタジアムには大勢のプレーヤーが集結した。今回お披露目された新スパイクは大きく2種類。チャンスをうみだすプレーヤーに向けたモデル「VISARO(ビサロ)」(人工皮革タイプ、カンガルー革タイプ)と、チャンスを決めるプレーヤーに向けたモデル「FURON(フューロン)」だ。ズラリと並べられたスパイクから自分のプレースタイルに合ったモデルをチョイスし、新作スパイクに履き替えるプレーヤーたち。持った瞬間、その軽さに驚く声がところどころから聞こえてきた。





スパイクの履き心地をリアルに体感するために用意されたミニゲームは2種類。それぞれに、スパイクの性能を十分に体感できる工夫がなされている。「VISAROチャレンジ」は、ゾーン中央にボールを運び、四隅に置かれたミニゴールすべてに球を蹴りこむというもの。激しい動きやパスの正確性を求められる、チャンスメーク型プレーヤー向きのゲームだ。





4つのボールをすべてゴールできず脱落するプレーヤーが多い中、1位のタイムを打ち出すつわものがついに登場。VISAROの感触を聞いたところ、「しっかり足にフィットして蹴りやすい。ボールをよく吸収し、滑らかにタッチできる感覚があった」(28歳/会社員)と、履き心地も上々の様子。そのほか「素材が柔らかく、素足にちかい状態でボールを正確に蹴れた」(27歳/会社員)、「ポイントが長めなので、よく芝を噛んで安定する」(19歳/学生)といった感想が聞かれた。





一方、直線から走りこみ正確に4本のミドルシュートを決める攻撃型プレーヤー向きのゲームが「FURONチャレンジ」だ。4つのラダーを跨ぐ動作では、足がもつれて転倒するプレーヤーが続出。そんななかでも、「今まで履いたスパイクの中で一番軽いので、ステップを踏む時に違和感がない」(28歳/会社員)といった感想が。ほかにも、「ボールコントロールがしやすく、アッパーに軽く当てるだけで正確なシュートが撃てた」(20歳/学生)、「軽くて走り出しやすい。長距離を走るタイプの選手に向いてそう」(24歳/会社員)など、FURONにも好感触を覚えるプレーヤーが多かった。





今回の「New Balance Football Day」について担当者は、「3都市での開催を通して多くのプレーヤーに出会い、直接シューズのよさを伝えられたのは大きな収穫。プロだけではなく、一所懸命にサッカーに取り組む学生や社会人に向けて、これからも楽しんでもらえるようなイベントを企画していきたい」と意気込みを語った。今後も、フットボール界でのニューバランスの躍進が期待される。
