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【独占インタビュー】西岡明彦氏が『海外toto』を語る「日程やチームスタイルの見極めが攻略のカギ」

2015.12.07

11月22日より、海外サッカーを対象とした『海外toto』の販売がスタートした。『totoONE』では、『海外toto』販売期間限定で予想陣を務めるスポーツコメンテーターの西岡明彦氏を取材。各リーグの特徴や注目チーム、攻略のカギについて語ってもらった。

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――11月22日より、『海外toto』の販売がスタートしました。新たに『toto』の対象となったブンデスリーガとプレミアリーグは、どのような特徴を持つリーグなのでしょうか?

西岡 ブンデスリーガは、多くの日本人選手がプレーしていますし、国内メディアで報道される機会が多いですから、日本のサッカーファンにとって最も身近なリーグと言えるでしょう。プレミアリーグは、各国のトッププレーヤーたちが集う世界最高峰のリーグ。タイトルを狙えるクラブが5、6チームほどあり、リーグ全体の競争力がすごく高いです。サッカー本来のおもしろさを味わえるエキサイティングなリーグだと思いますよ。

――今シーズンのリーグ戦が開幕してから既に約4カ月が経過しました。西岡さんが注目しているクラブと、その理由を教えてください。

西岡 ブンデスリーガでは、国内リーグ3連覇中のバイエルンに注目しています。ジョゼップ・グアルディオラ監督は、2013-14シーズンからチームを率いていますが、指揮官が代わらずに3年ほど経つと、マンネリ化してしまう可能性があります。そこで同監督は今シーズン、新戦力の補強によりチームに変化を生み出すことを狙いました。アルトゥーロ・ビダル、ドウグラス・コスタ、キングスレイ・コマンといった新加入組がいかに馴染み、どれほどチーム力が上がったのか、というところが焦点になってきますが、前半戦を見る限りではうまくハマっている印象を受けますね。一方、プレミアリーグで注目しているのは、昨シーズン王者のチェルシーです。監督が代わっていないにもかかわらず、不振に陥った理由や、同じ指揮官でどのように本来の実力を取り戻していくのかに関心がありますね。また、今シーズン途中に指揮官交代を決断したリヴァプールも注目チームの一つ。指揮官が代われば、戦術や評価される選手も変わってきますから。

――『toto』においては対象カードでの“波乱”が魅力の一つでもあります。番狂わせは、どのような状況で起こり得るのでしょうか?

西岡 ある監督が「チャンピオンズリーグ(CL)の前と、代表戦の後の試合は難しい」と語るように、強豪と言われるクラブは、CLや代表戦の前後に勝ち点を取りこぼす傾向にあるのかなと。CLを控え、選手たちのモチベーションが直近の試合に向かないこともあるし、メンバーを大きく入れ替えて試合に臨む監督もいる。代表戦では、主力選手が疲労を溜めて戻ってきますし、合流が遅れることによって十分な練習を行えないという問題もある。心身ともに準備が万全でない時こそ、波乱が起こる可能性がありますから、『海外toto』では各クラブのスケジュールをより意識する必要がありそうです。

――アップセットを起こすチームの傾向や法則がありましたら教えてください。

西岡 戦術的に言えば、手数を掛けずに相手ゴールに迫れるチームですかね。今シーズンのレスターが良い例です。彼らは何も難しいことをしていないですし、だからこそやるべきスタイルを貫くことができているんだと思います。一方、ポゼッションを志向するチームがサプライズを起こす可能性は低いと見ます。理想のスタイルを追求するというのはすごく魅力的なことですが、同じようなスタイルを採用するビッグクラブとの対戦では、成熟度やタレント力において大きな力の差が生まれてしまいますから。アップセットに関しては、“理想”よりも“現実”を求めるチームのほうが期待値は高い印象がある。波乱の可能性を秘めるチームの見極めが、『海外toto』攻略のカギを握ると言えそうです。

西岡明彦(にしおか・あきひこ) 1970年生まれ、愛知県出身。広島ホームテレビのアナウンサーを経て、1998年夏に英国ロンドンに渡り、イングランド・フットボールの虜に。帰国後はスポーツコメンテーターとしての活動を開始し、現在はプレミアリーグやJリーグなど、国内外問わず多くのサッカー中継の実況を担当している。

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