コンサドーレ札幌に所属する元日本代表MF小野伸二が、試合で使えるスキルを実演! 最終回となる第5回は、前回に引き続き相手を抜き去るフェイントテクニック。日本が誇るゲームメーカーの、華麗な足技は必見だ。
小野伸二からのワンポイントアドバイス
――前回はシザース、ダブルタッチ、エラシコと、今回はルーレットとクライフターンをやっていただきましたが、この中で特に難しい技は?
小野 ルーレットは使えそうでいて、意外に相手の足に引っかかったりする可能性も高くて難しい部分がありますね。そういう意味でクライフターンはキックフェイントを混ぜてやることによって、相手にまずボールを蹴るんじゃないかという怖さを与えられるので、相手が体を引けばその瞬間を突いて抜けたりします。試合ではこういったシンプルなテクニックが結構通じます。
――他の技はどうでしょう?
小野 ダブルタッチは使えます。スピードの緩急を使うことによって相手に驚きを与えられますね。
――こういったテクニックを上達させる上でのアドバイスは?
小野 練習の中で何度もチャレンジすること。練習でミスを恐れてしまっては、できる可能性が低くなってしまう。練習の中ではミスをしても大丈夫だという気持ちでやり続けて、自分の体に染みつけることが大事だと思います。