2013年9月にリリースしたデビュー・シングル『Can We Dance』がいきなり全英チャート2位に入り、セカンド・シングルも3位、2014年4月(日本盤は5月)リリースのデビュー・アルバム『Meet The Vamps』も2位を獲得。シングル全4曲とアルバム1枚の総売上数は1,000万を超え、世界中のツイッターのトレンドの常連となった大注目のバンド“THE VAMPS”。
2015年は4~5月にかけて本国UKアリーナ・ツアー、夏にはアメリカ・ツアー、並行してレーベルを立ち上げて新人バンド育成に努めるなど大忙しの中、11月にはセカンド・アルバム『ウェイク・アップ』をリリース。多忙を極めるTHE VAMPSは、2月3日に約1年ぶりとなる来日公演を開催し、東京国際フォーラムに集まった5,000人を前に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
セカンドアルバムのリードタイトルにもなっている『ウェイク・アップ』には、イングランドサッカー界のレジェンドの1人であるデイヴィッド・ベッカムの長男ブルックリン・ベッカムとミュージックビデオで共演して話題を呼んだ。イングランド出身でプライベートでもベッカム一家と親交のある彼らに『サッカーキング』ではインタビューを実施。イングランドの若者のサッカーへの向き合い方やプライベートなどに迫った!
L to R:トリスタン・エヴァンズ(Ds.)、ブラッドリー・ウィル・シンプソン(Vo.)、ジェイムズ・マクヴェイ(Gt.)
※コナー・ボール(Ba.)は来日直前のマニラ公演でひざを負傷して帰国したため欠席
インタビュー=小松春生 Interview by Haruo KOMATSU
写真=野口岳彦 Photograph by Takehiko NOGUCHI
ユナイテッドとシティファンがいるけどケンカはしないよ!
―――今回、日本でのライブは2015年2月以来となります。まず、日本の印象をお聞かせください。
ブラッドリー 素敵な国だし、世界を回っている中でも大好きな国の1つだよ! すごく美しい場所で、日本のファンもいつも歓迎してくれる。日本に来ることはいつだって嬉しいし、これからもっと日本に来たいね。
―――今回の来日時、空港にもファンがたくさん来ていましたね。
ジェイムズ 200人くらい来てくれたみたいだね。空港から歓迎してもらえると、すごく嬉しいよ。たくさんのファンの前でライブをすることもすごく楽しみだよ。
―――では、ここからサッカーのお話を聞かせてください。好きなチームはどこですか?
トリスタン マンチェスター・ユナイテッド!
ジェイムズ マンチェスター・シティだよ。
ブラッドリー ニューカッスル・ユナイテッドだね。
―――よくご覧になりますか?
ブラッドリー サッカーは大好きだけど、音楽活動で時間がなかなかなくて、試合をすべて追いかけるのは難しいんだ。あと見るより、プレーする方が好きかもね。
―――ユナイテッドファンのトリスタンとシティファンのジェイムズでケンカになったりしませんか?
ジェイムズ 今はシティが調子よくて、ユナイテッドはいまいちだから、ケンカにはならないね(笑)。これまでも大ゲンカになったようなことはないよ。
―――ニューカッスルは不調ですね。
ブラッドリー そうなんだよ…。でも、いつでも応援しているからね!
――愛しているチームがそれぞれありますが、応援するようになった理由は?
ジェイムズ 家族で代々受け継がれているんだよ。僕も父親がシティの大ファンで、トリスタンの父親もすごくユナイテッドが好き。ブラッドリーもそう。それぞれの家族が、それぞれに応援しているんだ。
サッカーとは人と人を結びつけ、生活に喜びをもたらすスポーツ
―――イングランドの人にとってサッカーはどのようなものですか?
ブラッドリー 人と人を結びつけるスポーツだよ。週末になれば、みんなが集まってスタジアムへ応援しに行く。普段の生活をハッピーにしてくれて、楽しさを与えてくれるものなんだ。好きなチームを応援している時もそうだし、試合に勝てばさらにそうなるね。あと、イングランドでは子どものころから、どんな形であってもサッカーをプレーするんだ。すごく健康的なことだし、親もその試合を見に来るから社会性も生まれる。いろいろな意味で教育的にもいいことだよ。悪い面があるとすれば、過剰な応援で問題を起こす、ごくわずかのファンの存在だ。でもイングランドの人にとって、サッカーとは生活に喜びをもたらすものだと思うよ。
―――日本のサッカーについて知っていることはありますか?
ジェイムズ ワールドカップにも出場しているし、強いチームだと思うよ。
ブラッドリー 日本でもサッカーって人気あるの?
―――海外だとプレミアリーグは人気があります。
ジェイムズ クラブではどこが一番人気あるの?
―――ユナイテッドやアーセナルが人気ですね。
トリスタン やっぱりねー!
―――プレミアリーグではレスターで岡崎慎司、サウサンプトンで吉田麻也という日本人がプレーしているので、ぜひ追いかけてください。
ジェイムズ レスターはいいチームだよね。クールだよ。
ブルックリン・ベッカムはいいやつ! でも兄弟でサッカーに一番興味ないかも…
―――セカンド・アルバムのタイトルでもある「ウェイク・アップ」のMVではデイヴィッド・ベッカムの長男であるブルックリン・ベッカムと共演しています。どんな人物ですか?
ジェイムズ すごくいいやつだよ! でも、兄弟の中でサッカーに一番興味がないかもね。今は写真を撮ることにすごくハマっているみたい。弟のクルーズやロミオはすごくサッカーが好きで、まだ小さいけどうまいし才能を感じるよ。ブルックリンも、もちろんうまいけどね!
―――ベッカム一家とは一緒にプレーしましたか?
トリスタン ゴードン・ラムゼイ(※イギリスの有名シェフ)が共通の知人で、家に集まったときにやったんだ。
ジェイムズ 裏庭でやったね。
―――皆さんのスキルはどのくらいですか?
トリスタン 僕はゴールキーパー専門さ(笑)。
ブラッドリー コナーが一番うまいんじゃないかな。足も速いしね。でも、僕もジェイムズも15歳くらいまでクラブに所属してプレーしていたから、少しは自信があるよ。
ジェイムズ ベッカム一家にテクニックを教えてもらったんだよ。僕たちのスキルはそこまで上達しなかったけどね(笑)。
サッカーはボール1つあれば世界中どこでもできる
―――サッカーの素晴らしさとはなんですか?
ジェイムズ ボールが1つあれば、世界中を駆け回っていてもどこでもできること。子どものころから慣れ親しんでいるスポーツでもあるしね。
トリスタン 音楽活動とか取材を受けると、頭を使うことが多いんだ。それで煮詰まった時、体を動かして気持ちや頭を切り替えたくなる。サッカーは溜まったものを発散できて、楽しむことができるものだね。
―――最後に音楽のことについて。ニューアルバム『ウェイク・アップ』のおすすめのポイントと、今後の活動について教えてください。
ジェイムズ 『ウェイク・アップ』は、バンドとしての成長が現れている作品だよ。MGMTやテイラー・スウィフトのような80年代のサウンドに影響を受けている人たちの音楽を僕たちは聞いてきて、その影響が出ている。曲はアンセム調で、みんなで1つになって歌うことのできるミッドテンポ曲が多いんだ。僕たちはファースト・アルバムのリリースからいろいろな経験をつんできて、その実体験など、歌詞にはいろいろな思いを込めているから、ぜひみんなに聴いてほしいね!
ブラッドリー 将来やりたいことは、プロサッカー選手かな(笑)。それは冗談だけど、さらにファンに喜んでもらえる作品をたくさん作って、世界中をツアーで回ってみんなに楽しんでもらいたい。日本にも何度でも戻ってきたいよ。
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By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長