高い評価を受けた香川 [写真]=Getty Images
ウィットに富んだ皮肉と外国人選手に対するシビアな評価を“伝統”とするイングランドのメディアだが、プレミアリーグ開幕戦における香川真司の評価は、概ね良好なものだった。
“開幕戦にしては”というエクスキューズがつくことは間違いない。しかし、遥か東方の地から赴いた日本人が、フットボールの母国の目の肥えた観衆やメディアから一目置かれたことは事実だろう。
期待に満ちたシーズンの開幕。香川真司の挑戦の始まり。現地メディアはどう見たのか?今一度、振り返ってみよう。
文=松岡宗一郎(サッカーキング編集部)
[写真]=Getty Images
ルーニーとの連係に期待が持てた(ガーディアン紙)
『デイリーメール』(評価:7)
「ボールを持った際には美しいプレーを披露し、ボールを得るために常に自発的に動く熱心さを見せていた。香川のパフォーマンスは、ユナイテッドにとって最も希望を与えるもののひとつだった」
『テレグラフ』
「香川というエクセレントなアタッキングMFの存在は、ファーガソンにとって大きな問題だ。香川、ルーニー、ファン・ペルシーの3人をどのように配置するのか(悩みが生まれるのだから) 」
『ガーディアン』 ケヴィン・マッカラ記者
「ドルトムントから1700万ポンド(約20億円)で購入した香川真司、彼がルーニーと見せた連係は、将来に期待が持てるものだった」
『スカイスポーツ』(評価:7)
「印象的なデビュー。決してとまることなく、ボールを求め続けた」
『サン』(評価:7)イアン・ライト氏
「日本人スター選手は、ファン・ペルシーがアーセナル時代に受けていたようなパスを、供給することができるだろう。」
クラブも納得の出来
マンチェスター・U公式HP
「彼のマンチェスター・ユナイテッドでのデビューは印象的なものだった。ルーニーの背後でのプレーを担い、ピッチ上で巧妙なボールタッチを何度も見せた。事実、ハーフタイムまでに、アタッキングサード(ピッチを3分割したゾーンのうち、相手ゴール側のゾーン)で最多のパス成功数(16本)を誇った」
「初戦は敗れたが、香川を誇ることはできる。彼のヴィジョン、パス、動きはファーストクラスのもので、サー・アレックス・ファーガソンが大金を使って、オールド・トラフォード(マンUの本拠地)に連れてきた理由を簡単に証明した」
プレミアの“悪童”からも一目置かれる!?
ジョーイ・バートン(QPR)
「まぁまぁな前半だったな。エヴァートンはマンUを悩ませている。カガワはいい選手のようだな。デ・ヘアは何回かいいセーブをしていた。おっ、後半が始まるぞ」
「カガワはまだボールを取られていないんじゃないか。#topplayer」
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