多くの日本人選手が参戦しているブンデスリーガ。2部の昇格候補、ボーフムに所属する田坂祐介も含め、多数のプレーヤーが活躍の場を求めてドイツへと渡り、今や日本人選手がプレーしない週末はないほどだ。
ブンデスリーガ第7節に出場した選手たちのプレーを、現地メディアはどのように評価したのか。採点と寸評を、振り返ってみよう。
※採点で特に記載がないものは最高点1、最低点6
【内田篤人/シャルケ】今シーズンのベストゲーム
[写真]=Getty Images
『Westdeutsche Allgemeine Zeitung(ヴェストドイチェ・アルゲマイネ・ツァイトゥング) 』
採点:2
「50分と70分に内田がボールを奪うと、フーブ・ステーフェンス監督からは拍手が、そしてファンからは喝采が送られた。これらは、的確なタイミングでスライディングを仕掛け、再三に渡りヴォルフスブルクのゴールラインまで突破する右サイドバックのプレーヤーの高いパフォーマンスを評価するものであった。内田の今季ベストゲーム」
『Revier Sport(レヴィーア・シュポルト)』
採点:2
「試合開始当初はクロスに正確さを欠くも、ヴィエリーニャのカウンターを止めるスライディング(41分)では拍手喝采を浴びた。ファルファンとは見事なまでに息のあったプレーを披露する場面も」
【乾貴士/フランクフルト】全く試合に入れず……
[写真]=千葉格
『Frankfurter Rundschau(フランクフルター・ルントシャウ)』
採点:Schwachelnd(低調)
※数字採点ではなく、GanzOkay=十分合格/及第点、Gutdabei=健闘、という表現採点
「全く試合に入れず。足の甲でボールを止める彼の得意技さえ失敗することも。ボールロストも多く、ちぐはぐなプレーも随所に見られた。開始から1時間のところで当然の交代となった」
【清武弘嗣/ニュルンベルク】セットプレーは良かったが……
[写真]=Getty Images
『Revier Sport Online(レヴィーア・シュポルト)』
採点:3.5
「セットプレーでは役割を果たす。チームメイトの相手ペナルティーエリアでのより活発な動きと鋭い集中力があったなら、清武のクロスとフリーキックも活かすことができただろう。しかし、それが出来なかったため、ハーフタイム直前の直接フリーキックがこの試合のベストプレーかつ最高の見せ場になってしまった。前に張るマク(Mak)とペクハルトのような、前や近くにいる味方との連携プレーも試合の中であまり見ることができなかった」
【宇佐美貴史/ホッフェンハイム】ボールロストが失点につながる
[写真]=原田亮太
『Sportal.de(シュポータル』
採点:5
「攻撃では効果的なプレーができず、逆にバイエルンの素早い攻撃(カウンター)につながるボールロストが何度か見られ、そのうちのひとつがバイエルン2点目のゴールにつながってしまった。非常に上手い宇佐美のプレスも、このネガティブなプレーによって隠れてしまった」
【酒井高徳/シュトゥットガルト】安定感を増していった
『Stuttgarter Zeitung(シュツットガルター・ツァウトゥング)』
採点:4
「いつも通り精力的な動きを見せるも、多くの凡ミスがあった」
【田坂祐介/ボーフム】終盤明らかに消耗していた
『Revier Sport(レヴィーア・シュポルト)』
採点:4
「試合序盤は中央のポジションで模範的に味方を引っ張るも、15分の決定機は絶対にゴールを決めなければならなかった。終盤は明らかに消耗していた」
※細貝萌(レヴァークーゼン)、酒井宏樹(ハノーファー)は出場時間が短く評価はなし
※長谷部誠(ヴォルフスブルク)、岡崎慎司(シュトゥットガルト)は出場せず