[ワールドサッカーキング 1101号掲載]
度々ここにも綴ってきた“昔話”ですが、本誌が創刊された当時、書店にはワールドサッカー誌だけで4つものタイトルが並んでいました。
それから7年。2度のワールドカップとともに浮き沈みを経て、日本サッカーは今、選手の質量・人気ともに史上最高とも言える高みに到達しています。
テレビやネットでは連日“海外組”の活躍ぶりが報じられ、ブンデスリーガやプレミアリーグの動向は身近な情報と言えるほど世間に浸透しました。一方で我々専門誌はというと、残った2誌が書店の小さなスペースに収まったままです。
日本人選手の活躍を通して、今や数十万、数百万人が関心を寄せる海外サッカー。その素晴らしい世界と魅力を伝えるのに、これまでのやり方では十分ではないと感じることが多くなりました。そろそろ変化の時なのでしょう。
新しいファンには、親しみやすくより魅力的に映るワールドサッカーキングを。従来のファンには、これまでの期待を裏切ることなく新鮮な驚きを与えるワールドサッカーキングを。新たな戦術、新たなメンバーで新たなキックオフを迎えるべく、今号で本誌を卒業することにしました(退場ではない)。
勝利を置き土産に颯爽と去ったペップのようにはいきませんが、新たなサイクルに希望を託しつつ……アディオス!
ワールドサッカーキング編集長 前田 拓(twitter:@otsumamiking)