2013.07.08

『アイドリング!!!』橘ゆりかさん「リーグ後半戦は“ゆりかる”ポーズのゴールパフォーマンスが見たい」

2012年3月からJ:COM『FC東京ビバパラダイス』のMCを務める『アイドリング!!!』19号の橘ゆりかさん。持ち前の明るさと好奇心で選手たちともすぐに打ち解け、可能な限りスタジアムにも足を運んでいるという彼女。今回は彼女が考えるサッカーの魅力を存分に語ってくれた。

インタビュー=大倉 悠 写真=鷹羽 康博

――今季は何回くらいFC東京の試合に足を運ばれてるんですか?

橘ゆりか ホームのリーグ戦、それとナビスコカップ予選は何試合も行っています。駒沢陸上競技場(2013年3月20日、ナビスコカップ第1節)にも行きました。スタジアムでは実際に会場に入る前から、サポーターの方々にインタビューをしたりして、気合を直に感じるからテンションが上がるんですよね。スタジアムグルメも気になるし(笑)。アウェイでも、キンチョースタジアム、国立競技場、等々力競技場、日産スタジアム……こう考えると、結構色んなスタジアムに行かせていただいてます。

――スタジアムで試合を見る醍醐味は?

橘ゆりか ボールを蹴る音も聞こえるし、サポーターの方のチャントもすごい。それに応えるかのように選手たちが活躍する姿を見ると、やっぱり熱くなりますよね。そういう部分はテレビでは伝わらないんじゃないかな。目で耳で、サッカーを感じられる場所だと思います。

――これまでのFC東京の試合で印象に残っているのは?

橘ゆりか 今季のナビスコカップ予選最終戦(2013年5月15日、第6節)で新潟と対戦した試合ですね。予選突破するためには「勝つしかない」という状況で、せっかく勝てたのに、他のチームの結果次第で進出はできなかった。当日は「Jリーグの日」だったので国立競技場で開催されて、いつも以上に注目されていた試合だったし、勝てていたからこそ悔しかった。選手の気持ちを考えると、複雑な心境でしたね。

――取材されるうちに、試合の見方も変わってきましたか?

橘ゆりか 試合の全体の流れを見つつも、連勝中だったら攻撃陣に注目し、逆に連敗中だったら守備陣に注目して見るように心掛けてますね。それと、今までよりゴールパフォーマンスを注目して見るようになりました(笑)。私の“ゆりかる”ポーズを石川(直宏)選手、(長谷川)アーリア(ジャスール)さん、チャン・ヒョンス選手、カズマックス(渡邉千真)さんに少しずつ仕込んでるんですけど、全然やってくれなくて(笑)。きっとゴールしたらそんなこと忘れて、テンションが上がってしまってるんだと思うけど。リーグ後半戦は個人的にそこにも注目していきたいですね。

――FC東京の番組を担当される前から、もともとサッカーがお好きだったんですよね。

橘ゆりか そうですね、でもテレビではよく見ていましたが、スタジアムで観戦したことはなかったんです。初めてスタジアムで見たのは、日産スタジアムでの日本代表戦でした。お客さんの多さにも驚いたし、サポーターの方々の応援には衝撃を受けましたね。試合前からずっと太鼓を叩いて、ジャンプして、すごいエネルギーだなぁと。

――ご自身でもスポーツをやられた経験は?

橘ゆりか 中学生の頃はバドミントンをやってました。部活でも頑張って、練習が終わったら地元のクラブチームで練習をして。忙しかったけど、楽しかったので続けられたんです。バドミントンは一定のポイントを奪ったら1セットが終わるけど、サッカーは絶対に90分間終わらないじゃないですか。だからこそ、試合時間がある限り、いくらでもチャンスが作れる。チームの意識次第で試合展開が変わるんだと実感します。それに、チームプレーだから意思疎通も大事ですよね。FC東京はチームの結束をすごく感じる。プライベートでも仲が良いと聞きますし、他のチームから移籍してきた選手もスムーズに馴染んでいける雰囲気があると思います。

――取材時印象に残っているエピソードはありますか?
橘ゆりか 「特にこれ」っていうことではないんですが、基本的に皆さん“いい匂い”(笑)。練習後も試合後も爽やか。今度“いい匂い”の理由を是非聞いてみたいと思います(笑)。それと、外国人選手の方々も私の質問をちゃんと理解しようとしてくださる。日本語のリスニングだけはできる方も多いみたいなので、しっかり伝わってるんだと思うと嬉しかったですね。

――6月4日は日本代表vsオーストラリア戦のパブリックビューイングイベントに出演されましたが、雰囲気はいかがでしたか?

橘ゆりか 渋谷の雰囲気はやっぱりすごかったです。初めて会ったお客さん同士でもハイタッチをしたり、盛り上がっているのが本当に楽しそうだった。本田(圭佑)選手のPKの場面では、心の底から祈っちゃいました。でも日本中の期待を背負った緊張感の中、PKをど真ん中に蹴る本田選手のメンタルには正直憧れています。あのくらい強靭なメンタルが欲しい。未だにどんなお仕事でも緊張するんです。でも自分で解決するしかないから「やるしかない!! 今日しかない!!」って自分に言い聞かせて頑張っています。

――Jリーグも日本代表戦のような盛り上がりがほしいですね。

橘ゆりか 盛り上がるべきだと思います! 今は海外でプレーしている選手たちもかつてはJリーグで活躍していたし、「この選手が在籍してたクラブを見に行ってみようかな」というきっかけでもいいと思う。今回『アイドリング!!!』はFC東京さんとコラボさせていただきますが、私たちを応援してくださる方々がFC東京に興味を持って見に行ってくれれば嬉しいし、反対にFC東京ファンの方々も『アイドリング!!!』の活動を知ってもらえればと思うんです。それぞれの良さを分かって、交流が増えていけばいいな。

――最後に『FC東京ビバパラダイス』への意気込みを教えてください。
橘ゆりか この番組を担当させていただいて、もう1年以上になります。インタビューもほぼ全選手にさせていただいたので、これからは前回を踏まえたうえで、より深く掘り下げるような取材ができればと思っています。サッカーのプレーを解説することは私には全くできないので、取材では選手の内面的なことを掘り下げられるように頑張っていきたい。インタビュー中に色々とお話をしながら、会話の中で生まれたことを聞き出していければと思います。

橘ゆりか(たちばな・ゆりか)
2009年4月、女性アイドルグループ『アイドリング!!!』に19号として加入。『アイドリング!!!』としての活動をはじめ、TV、舞台、CMと多方面で活躍している。2012シーズンからJ:COMの地域密着・チーム密着の応援番組『FC東京ビバパラダイス』のリポーターを務める。10月10日に発売 される『サカつく プロサッカークラブをつくろう!』にもリポーターとして出演が決定。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yurika-tachibana/)とfacebookページ()も要チェックだ。
J:COM『FC東京ビバパラダイス』
地域密着・チーム密着をコンセプトにした、FC東京の応援番組。試合情報や選手へのロングインタビューなど、ファン必見の情報満載でお届け。毎週木曜18:30~/ 毎週土曜13:30~放送
HP(http://www.myjcom.jp/tv/channel/kanto/fctokyo_viva_paradise.html