2018年11月13日(火)、FROMONE SPORTS ACADEMYでコカ・コーラ特別セミナーが「世界大会を活用したコカ・コーラ社のマーケティング戦略」というテーマで開催された。
登壇したのは、日本コカ・コーラ株式会社 東京2020 オリンピック オリンピック&エクペリエンシャルマーケティング統括部長を務める渡邉和史氏。今回のセミナーを実施する際に行われたインタビューに、渡邉氏の経歴が詳しく書かれているので、是非一読してほしい。(https://www.soccer-king.jp/news/business/20181105/858350.html)
渡邉氏がセミナーの初めに「間違っている」と話したのは、「企業が世界大会にスポンサードする目的が、スポーツを盛り上げるための“寄付”と認識されていること」だった。そして「コカ・コーラ社がスポンサードする目的は“投資”」であると断言。コカ・コーラ社は「1本でも多く商品を購入してもらう」ために世界大会のスポンサードを進めている。そのために、アセットを余すことなく活用しながら、消費者へ様々な「共感」を生み出し製品をPRしているのだ。
その一例として、渡邉氏はオリンピックで活躍が期待される若手選手との契約について紹介。「コカ・コーラがサポートしている選手」という印象を根付かせるための施策を実施し、選手の認知度を高めている。歓喜の瞬間にはアセットを活用して一緒に喜べる施策を実施し「共感」を生み出しているのだ。
そのほかにも、オリンピックによって生まれるレガシーや、自身の今後のキャリア形成についても語った。最後には受講者からの質疑応答の時間も設けられ、それぞれ渡邉氏は丁寧に回答した。
セミナー終了後に行ったアンケートでは「アセットを活用する事例として、実際のCMが流され、わかりやすく、非常に興味深かった」、「マーケティングの哲学の上に、中長期プランが乗っている。軸がぶれない理由がわかりました」といった回答が挙がり、セミナーの満足度の高さが伺えた。
最後には懇親会も実施され、受講者と渡邉氏との名刺交換が行われた。受講者同士の交流も生まれ、短い時間ではあったが実りある時間になった。
By サッカーキング編集部
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