FIFA(国際サッカー連盟)が認める“本物”のモバイルサッカーシミュレーションゲームであり、2年以上も多くのファンから支持されている人気タイトル『EA SPORTS™ FIFA ワールドクラスサッカー 2017』。欧州最高峰のリーグに所属するFIFA登録選手たちが実名・実写で登場する同タイトルが、元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏とのコラボレーションキャンペーンを開始した。
サッカーキングでは今回のキャンペーンに合わせて『EA SPORTS™ FIFA ワールドクラスサッカー 2017』とのコラボレーション企画を実施。オーウェン氏への挑戦者には、Jリーグやリーガ・エスパニョーラのマジョルカなどで活躍し、日本屈指のストライカーとして知られるFW大久保嘉人選手を抜てきし、『マイケル・オーウェン・ベストイレブン』に対抗するチームを編成してもらった。
■バルサなら俺が入ろうが点を取れる(笑)
――今回は大久保選手に大人気のモバイルサッカーゲーム『EA SPORTS™ FIFA ワールドクラスサッカー 2017』を使って、あのマイケル・オーウェンさんと対決していただきます。まず、ゲームについていくつかお伺いしたいのですが、普段からサッカーゲームをされる機会はありますか。
大久保嘉人(以下、大久保) 正直に言うと自分はあまりやらないです。子供は時々やっていますけど、自分はそれを見るだけです。昔はやっていたんですけどね。プロに入って1、2年目は寮でかなりやっていました(笑)。
――今回の企画では欧州の最高峰リーグ5つ(ブンデスリーガ/プレミアリーグ/セリエA/リーガ・エスパニョーラ/リーグ・アン)から『大久保嘉人 欧州ベストイレブン』を選んでいただきます。大久保選手はリーガ・エスパニョーラやブンデスリーガなどでプレーされたご経験もありますが、最近は海外サッカーをご覧になる機会はありますか?
大久保 見ていますよ。最近家を引っ越したので、今はまだ設備が整っていないんですけど、それまではずっと見ていました。
――特に追っているリーグやお好きなチームなどはありますか?
大久保 やっぱりリーガ・エスパニョーラやプレミアリーグですかね。特にスペインは自分がプレーしていたというのもあるので。気にかけているチームはあまりないのですが、よく試合を中継されているバルセロナやレアル・マドリードを見る機会が多いですね。やっぱり攻撃的なチームを見てしまいます。
――最近、注目している選手はいますか?
大久保 ベタですけど、バルサの前の3人(リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマール)は面白いですね。「次は何をするのかな?」というワクワク感があります。
――メッシ、スアレス、ネイマールの3人の中で一番共通点を感じる選手は誰ですか?
大久保 いないです(笑)。でも強いて言えばスアレスかな。「ザ・フォワード」って感じですからね。
――スアレスの嗅覚は大久保選手にも近いものがあると思います。
大久保 あのバルサにいればね、俺が入ろうがたぶん点は取れますよね(笑)。
――バルセロナ、レアルの選手以外で好きな選手はいますか?
大久保 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)とかも結構いいですね。好きですよ。(ゴール前に入っていく)タイミングとかうまくないですか。彼はそんなに身長がないけれど、いいタイミングで入っていくからヘディングが強い。自分も小さいのでそういうところを見ますよ。
■マジョルカはみんな陽気だった
――大久保選手は海外ではマジョルカとヴォルフスブルクでプレーされました。当時のことを振り返っていただきつつ、チームメイトについてもお伺いしたいのですが、マジョルカでのプレーは12年前ですよね。覚えていますか?
大久保 鮮明に覚えていますよ。
――当時のチームメイトで印象に残っている選手は?
大久保 誰だろうな。フアン・アランゴ(現ニューヨーク・コスモス)とかうまかったですよ。俺が行った年に、試合中にひじ打ちを食らって意識不明になったこともありました。「もうだめだ、死ぬ」って言われていたんですけど、生き残ってそのシーズン中に復帰していました(苦笑)。プレーも本当にすごかったです。
あとはフェリペ・メロ(現インテル)。入団当初からすごくやんちゃでしたね。ちょっと太り過ぎていて、練習に参加させてもらってなかったです(苦笑)。ずっとグラウンドを走らされていて。俺はいつも2人部屋がメロと一緒だったんですけど、彼とは歳も近くて、すごく楽しかったです。
――現在も連絡を取っている選手はいますか?
大久保 頻繁に連絡している人はいないですけど、この間スペインに行った時にトゥニ(現ソーリェル)とは会いましたね。あとはビクトル・カサデスス(現レバンテ)とか、カルロス・カルモナ(スポルティング・ヒホン)とかにも会いました。
――そういえばイバン・ラミス(現エイバル)は、今ではエイバルで乾貴士選手とチームメイトですよね?
大久保 そうだそうだ。ラミスもすごく仲良かったですよ。その時はまだ試合に出ていなくて、いじられていたんですよ。若い時からちょっと頭が薄くて(笑)。
――マルク・ユリアーノやクリスティアーノ・ドーニといったイタリアのベテランもいましたね。
大久保 めっちゃ絡んでいましたよ。彼らはよく酒を飲むし、すごくやんちゃだったので、結構みんなで飲みに行っていたんですよ。すごく仲良かったです。マジョルカはみんな陽気で、みんな好きでした。本当にみんなで遊びに行っていましたからね。
――マジョルカでは2シーズンを過ごされましたが、ヴォルフスブルクは半年間と短い間でした。仲が良かった選手はいましたか?
大久保 長谷部誠(現フランクフルト)とあとはマルセル・シェーファーとかはご飯を食べに行ったりしましたね。あとリカルド・コスタ(現ルツェルン)は家が横で、向こうの子供が小っちゃかったんで仲良くしていましたね。
――当時はエディン・ジェコ(現ローマ)とグラフィチ(現サンタ・クルス)の2トップがドイツ中を席巻していましたよね。
大久保 もう二人で攻撃をやっていましたね。いや、マジですごかったですよ。二人ともデカいし、グラフィチは足も速いし。二人がチームの中心でした。
――守備陣には現在、ユヴェントスでプレーするアンドレア・バルザーリもいましたね。
大久保 ベテランになりましたけど、今もバリバリで頑張っていますもんね。彼は体がデカいですけど、読みも鋭かったです。
――逆に対戦相手ですごかった選手はいますか?
大久保 (マジョルカ時代に対戦した)ロナウジーニョ(無所属)とか、シャビ(現アル・サッド)ですかね。他のバルサの選手たちも、実際にピッチで見るとデカいです。サイズがやっぱり違いますよ。
――ロナウジーニョやシャビを間近で見て、どんな感想を持たれました?
大久保 シャビはずっと動いています。細かくポジションを取り直して。本当にずっと走り回るほどの運動量がありました。ロナウジーニョはもうあのままですね。意外とデカくて、テクニックがあって、足が長かったです。あと、バルサと試合をした時にメッシが途中から出てきたんです。全然アップしていなかったですけど、いきなり呼ばれて交代で入って、速攻で2点取られましたね(苦笑)。とにかく速かったです。
■守りきれないでしょ(笑)
――今回は元イングランド代表のオーウェン氏が選んだメンバーと対決していただきます。お二人の共通点としましては、得点王を複数回にわたって獲得した“稀代のストライカー”というところにあるかと思います。大久保選手とはプレースタイル的にちょっと違うと思いますが、オーウェン氏についてどんな印象をお持ちですか?
大久保 やっぱり、1998年のFIFAワールドカップ フランス大会のアルゼンチン戦(※編集部注:イングランド代表の2得点目。ハーフウェイライン付近からスピードに乗ったドリブルで敵陣まで持ち込みシュートを決めた)。あの印象が強烈です。あそこからスターに成り上がりましたからね。めちゃくちゃ速かったです。
――細かなプレー面については?
大久保 でも、やっぱりスピードじゃないですか。テクニックに優れているというイメージより、一瞬のスピードで相手DFを外すような駆け引きがうまかったですね。
【マイケル・オーウェン・ベストイレブン】
■スターティングメンバー 4-4-2(D)
GK マヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)
RSB ダニエウ・アウベス(ユヴェントス)
CB セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)(キャプテン)
CB ジェローム・ボアテング(バイエルン・ミュンヘン)
LSB ダビド・アラバ(バイエルン・ミュンヘン)
DMF ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッドFC)
RMF ネイマール(FCバルセロナ)
LMF ギャレス・ベイル(レアル・マドリード)
OMF リオネル・メッシ(FCバルセロナ)
CF クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)
CF ルイス・スアレス(FCバルセロナ)
※オーウェン監督選定のリザーブメンバーはゲーム内で確認!iOS/Android
――そんな“元祖ワンダーボーイ”のオーウェン氏が選んだ11名がこちらです。これぞベストイレブンというか、豪華なメンバーですね。このチームをご覧になってみて、どうですか?
大久保 いや、強いね(笑)。本当にスター選手揃いです。
――オーウェン氏はこのチームでどういうサッカーをしそうですか?
大久保 攻撃的でもあり、後ろも強いと思いますよ。やっぱり両サイドが起点になると思います。ベイルとネイマールのポジションは逆でもいいかもしれないですね。中に切れ込んでからのシュートの方が怖いですから。ただ、この2人は縦も行けますし、オーウェンさんは、縦に勝負したいんじゃないですかね。
――ベイルとネイマールという強力な両サイドを押さえても中にスアレス、C・ロナウド、メッシが控えています。抑えどころがないですね(苦笑)。
大久保 そうですね。どこからでも行けます。守り切れないでしょこれ(笑)。
■マルセロはすごくいいヤツだと思う
――それではこの強力なチームを倒すために、大久保“監督”にスタメンの11人と控え7人の18人の選手を選んでいただきます。フォーメーションはどんな形がお好きですか?
大久保 4-3-3がいいかな。アンカーを置くタイプの。
――どこから決めていきましょうか?
大久保 後ろからいきましょうかね。キーパーはマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)。やっぱりノイアーでしょ。
――ノイアーはどんなところが優れていますか?
大久保 なんでもできる。パスもつなげるし、足元もうまいし、サイズもある。裏にボールが来てもすぐにカバーに入るし。やっぱりFWとしては、ああやって前に出てこられるのは嫌ですよ。
――あの勇気はすごいですよね。「DFかよ!」とツッコミたくなるような守備を見せてくれます。
大久保 それだけ自分のタイミングや判断力に自信があるんでしょうね。それでいてセービングも良いですし。現代型GKの完成形って感じですね。
――DFの4枚はどうしましょうか?
大久保 ダニエウ・アウベス(ユヴェントス)が右で、セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)、チアゴ・シウヴァ(パリ・サンジェルマンFC)、左がマルセロ(レアル・マドリード)。マルセロ好きなんですよね。
――では、ディフェンスラインについて一人ずつ伺っていきます。D・アウベスを選んだ理由はなんですか?
大久保 何よりも気が利くところかな。バルサの時はすぐメッシに渡して、2人でパスをつないでいくじゃないですか。前にガンガン行って、うまい人にすぐボールを渡して自分を使ってもらう。そういうところがすごく好きでした。やっぱり気が利くのが一番ですね。
――S・ラモスについてはどうですか?
大久保 激しくいくときは激しくいく。スピードはそこまで速くないですけど、セットプレーでも強いですし。オーウェンさんがキャプテンに選んでいますけど、チームを引き締めてくれそうです。
――続いてT・シウヴァです。
大久保 スピードがあるし、プレーに余裕もあります。あとはS・ラモスもT・シウヴァもパスを出せますよね。後ろの選手がボールを持てるというのは大きいんじゃないですかね。前の選手たちにも余裕が生まれますから。
――マルセロがお好きだとのことですが、具体的にどういったところがお気に入りなんですか?
大久保 ガンガン前に行くし、ミスっても謝るじゃないですか。ゴメンゴメンって(笑)。あれがいいですよね。自分が悪くないのに謝る時もあるから、すごくいいヤツだなあと思って。周りとのバランスをとっていますよね。俺がここで謝っておけば落ち着くだろうっていうのが見えます。あれがすごく好き。
――ところで両サイドバックがすごく攻撃的ですけれど、大丈夫ですか(苦笑)?
大久保 大丈夫です(笑)。サイドバックがどんどん上がらないと攻撃はうまくいかないですから。最悪の場合はセンターバックの2枚で守って遅らせてくれれば。あの2人ならできると思います(笑)。
――能力が高い選手だからこそできる芸当ですね。それでは続いてアンカーです。
大久保 セルヒオ・ブスケツ(FCバルセロナ)かな。やっぱりバランスを取れる。足は遅いけど予測でカットできる。守備での貢献が大きいかな。もちろんパスも出せるし。
――なるほど。確かにブスケツは世界でも指折りのアンカーですもんね。中盤はどのようなコンビにしますか?
大久保 ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)がすごく好きなんですよ。
――では1人はモドリッチで決定ですか?
大久保 うーん、迷うな。他にもいっぱいおるからねえ。アンドレス・イニエスタ(FCバルセロナ)も置きたい……でも、好きなのでこの2人にします(笑)。
――レアル・マドリードとバルセロナの中核2人を並べちゃうんですね!まずはモドリッチの印象から教えてください。
大久保 彼もすごく気が利きますよね。前に顔を出してくれるし、守備でも頑張ってくれる。レアルがカウンターを食らいそうなときは、モドリッチが絶対カバーに入っているんですよ。
――昔はそこまで守備で頑張る印象はなかったですよね?
大久保 ちょっと違いましたよね。でもレアルにあれだけ攻撃的な選手がいるから、「自分がやらないといけない」みたいな気持ちになったのかもしれないです。
――ではイニエスタはどうですか?
大久保 中からでも外からでも打開してくれるから選びました。パスもドリブルも両方うまいですからね。
――中盤の2人がどんなふうに攻撃のタクトを振るうのか気になります! それでは続いてFWです。
大久保 難しいなあ。バルサの3人全員入れたいなあ(笑)。ちなみに俺の中でC・ロナウドは無いです。
――え!? どうしてですか?
大久保 簡単に言えば好みの問題です。自分はやっぱりボールを持って楽しくサッカーするような選手が好きです。昔のC・ロナウドだったら入れていましたけど、今は純粋なFWになりましたよね。
――確かにC・ロナウドはプレースタイルが大きく変化しましたよね。それでは3トップの選定に入りましょう。
大久保 バルサの3トップ(メッシ、スアレス、ネイマール)にしちゃおうかな。連携もよさそうだし。
――ある意味この3人はセットのようなものかもしれないですね。3名については改めてコメントするまでもないと思いますが、一応それぞれの選手についてお伺いしたいと思います。メッシから印象を教えてください。
大久保 いや、メッシはもう、自分で打開できますし。困った時になんとかしてくれますよね。
――逆にみんなは気づいていないけど、「メッシのココがすごい!」というところはありますか?
大久保 全部すごいんじゃないんですか(笑)。何をやらせてもうまい。
――ではネイマールはどうですか?
大久保 ネイマールはドリブルで行けるしパスも出せる。メッシやスアレスにすごく気を使ってやっているんだと思います。ネイマールがいなければ、“MSN”の3トップもここまでうまく行けてないんじゃないかな。自分が点を取りたいけど、周りに取らせてあげようというのがある。あと、自分がボールを奪われると思ったら、うまいことファウルをもらう。そういう細かい所で気遣いを感じますね。
――なるほど。ここでも“気が利く”という長所が出てきましたね。ではスアレスは?
大久保 スアレスはゴールへの嗅覚があるし、ちゃんと何気にパスも出せるんですよね。でも、何よりもゴールへの貪欲さがすごい。
――確かにセンターフォワードとしては誰もが認めるところですよね。
■超攻撃的でしょ?
――では、この調子でベンチメンバーも決めていきましょうか。ノイアーの控えのGKですが。
大久保 ケイロル・ナバス(レアル・マドリード)かな。
――K・ナバスを選んだ理由はなんですか?
大久保 反応がものすごく速いですよね。身長が小さい分、身体能力が半端ないと思います。
――やはりGKにとって身長は大事ですか?
大久保 うーん。もちろん身長もそうですけど、やっぱりシュートへの反応が一番大事ですね。デカくて反応が良ければ最高ですけど、大きい選手の方が反応は遅いかなって思うし。反応が早いGKだと、シュートを打つ側も色々と考えちゃって難しくなりますね。
――GKってなかなか難しいポジションですよね。ところで、控えはポジションの指定がありませんが、オーウェン氏はDF・MF・FWを2枚ずつ置いています。大久保選手はどうされますか?
大久保 俺も2枚ずつにしようかな。とりあえず真ん中にジェローム・ボアテング(バイエルン・ミュンヘン)を置きたいですね。
――ボアテングはここ数年で一気に成長しましたよね。
大久保 一気に来ましたね。昔は守備が軽いところもありましたけど、今では速さに加えて守備のうまさも身に付けていて、なおかつ自分で点も取る。すべてのクオリティが高い選手だと思います。
――次はサイドバックを置きますか? 両方できる選手もいますが。そういえば最近は特に有望な右サイドバックがいないと聞きます。今、世界的に活躍する右サイドバックはいないんですかね。
大久保 確かにいないかも。パっと浮かぶ選手がいないですね。自分もなかなか思い当たらないんで、左サイドバックの控えとしてダビド・アラバ(バイエルン・ミュンヘン)を選ぼうかな。中盤もできるし、下手すりゃ真ん中(センターバック)もやりますからね。若いのに成熟しています。ポジションも色々なところをできるから、チームとしてはかなり助かると思います。キックの精度が高いし、FKも曲げて落としますからね。
――大久保選手も時々サイドハーフでプレーされますが、異なるポジションをうまくこなすコツはありますか?
大久保 全部やろうとしないこと。できない人は全部やろうとするから空回りしちゃう。できないなりに与えられたポジションで自分らしさを出すことが大事なんだと思います。期待されて起用されているんですからね。
――なるほど。奥が深いです。ポリバレントな方は要領がいいんでしょうね。では、MFの控えはどうしましょうか?
大久保 トニ・クロース(レアル・マドリード)。キックがうまいですね。安定しています。身長もあるし。あとはエデン・アザール(チェルシー)を選びます。ドリブルが独特で相手を2~3枚剥がしていける。今シーズンは調子がいいですからね。
――昨シーズン、アザールはスランプに陥ってようやく抜け出しました。大久保選手もそういった経験があるかと思いますが、スランプから抜け出す方法ってあるんですか?
大久保 やっぱり結果でしょうね。周りからスランプと言われても、自分の中ではスランプと思っていないんですよ。結果がともなっていないけど、そこまでプレーは悪くなかったり。でも結果を出していないからそうやって言われる。最終的には数字で示していかないと、そういう声はなくならないですね。
――やはり目に見える結果というものが求められるんですね。そんな中で結果を残すFWには誰を選びましょう?
大久保 ズラタン・イブラヒモヴィッチ(マンチェスター・ユナイテッドFC)とカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)。ベンゼマも気が利きますね。たまに自分で強引に打っちゃって、C・ロナウドにめっちゃキレられていますけど(笑)。でもしっかりと点をとるし、パスも出せるじゃないですか。彼もなんでもできるタイプですよね。
――ではイブラヒモヴィッチについては?
大久保 高さがあって、あとは何をするかわからない。シュート力もあるし、ヒールとかでアクロバティックな……なんか変なことやるじゃないですか(笑)。
――ああいったジャンピングボレーやヒールシュートなんかは、体が勝手に反応するんですか?
大久保 反応しますね。思っていてもそこにボールが来ないとできないですから。やっぱり感覚的なものだと思います。
――確かに! なかなか練習の成果を出しづらいプレーですよね。これで18名が揃いましたね。いったいどんなチームになると思いますか?
大久保 超攻撃的でしょ? 守りは後ろの2枚(S・ラモスとT・シウヴァ)にまかせます。
――では最後にキャプテンとセットプレーのキッカーを選んでいただきます。
大久保 キャプテンはS・ラモスですね。後ろからみんなを締めてくれそうじゃないですか。本当にキャプテンらしくなったと思います。キッカーは全部メッシで(笑)。ネイマールもうまいんですけどね。やっぱりメッシはどんどんセットプレーの精度が上がっていると思います。
――大久保選手もFKを蹴ることってあるんですか?
大久保 蹴らないです。プロに入ってから2回くらい蹴って、2回ともポストだったかな。高校の時はFKだけじゃなくてCKも蹴っていて、プロ1年目もCKを蹴ってたんです。でも、クロスを上げる側より、「俺が決めたい」っていう方が強かったので代わってもらいました(笑)。
――そんなことがあったんですね! さすが大久保選手らしいです(笑)。オーウェン氏のチームに対抗できそうな、強力なチームが出来上がりましたね。どんな試合を見せてくれるのか楽しみです! 本日はありがとうございました。
【大久保嘉人・ベストイレブン】
■スターティングメンバー 4-3-3
GK マヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)
RSB ダニエウ・アウベス(ユヴェントス)
CB セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)(キャプテン)
CB チアゴ・シウヴァ(パリ・サンジェルマン)
LSB マルセロ(レアル・マドリード)
DMF セルヒオ・ブスケツ(FCバルセロナ)
CMF ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)
CMF アンドレス・イニエスタ(FCバルセロナ)
RWG リオネル・メッシ(FCバルセロナ)
LWG ネイマール(FCバルセロナ)
CF ルイス・スアレス(FCバルセロナ)
■リザーブ
GK ケイロル・ナバス(レアル・マドリード)
DF ジェローム・ボアテング(バイエルン・ミュンヘン)
DF ダビド・アラバ(バイエルン・ミュンヘン)
MF トニ・クロース(レアル・マドリード)
MF エデン・アザール(チェルシー)
FW ズラタン・イブラヒモヴィッチ(マンチェスター・ユナイテッドFC)
FW カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)
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インタビュー・文=サッカーキング編集部
写真=野口岳彦
大久保嘉人(おおくぼ・よしと)
1982年6月9日生まれ、福岡県出身。2001年に長崎県立国見高からセレッソ大阪へ加入すると、2年目にはJ2で29試合18得点を記録。2003年には日本代表デビューも飾った。翌年のアテネ・オリンピックを経験すると、2005年1月にマジョルカへ移籍。スペインでは1年半プレーした。その後はC大阪、ヴィッセル神戸、ヴォルフスブルクなどに在籍。2013年から加わった川崎フロンターレでは、3度の得点王を獲得するなど大活躍を遂げ、現在もJリーグ最多得点記録を更新し続けている。
By サッカーキング編集部
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