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【インタビュー】ウイイレ香港代表に聞くeSportsお国事情 ゲームへの印象は日本と一緒?

2017.06.02

香港代表のベリーサタン選手(左)とJK選手(右)

 近年、日本国内でも少しずつ裾野が広がりつつあるエレクトロニック・スポーツ、通称『eSports』。プレイヤー同士で対戦するコンピューターゲームをスポーツとして実施していくもので、FPSや格闘ゲーム、スポーツゲームを中心に世界でバトルが繰り広げられている。

 6月2日にはUEFAチャンピオンズリーグ決勝に合わせて『ウイニングイレブン2017』の公式世界大会決勝が行われる。日本からはアジア地域決勝を見事に勝ち抜き、世界一を争うための切符を手に入れた2名が『ウイイレ最強』を目指す。

 また、『ウイニングイレブン』シリーズにおいては、9月14日に新作『ウイニングイレブン 2018』がリリースされることも発表。新たなステージへの準備も着々と進んでいる。

『サッカーキング』ではアジア地域決勝に香港代表として参戦した2選手、JK選手、verysutton(以下、ベリーサタン)選手にインタビュー。両国のeSports事情について聞いた。

取材=小松春生
写真=瀬藤尚美

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―――自己紹介をお願いします。

JK JKです。27歳で、『ウイニングイレブン』は始めてから10年くらいになりました。普段は会計系の仕事をしています。仕事が忙しいので、ほとんど週末しかできないんですが、週4~5時間くらいはプレイしています。寝室にパソコンやモニターがあるので、家でやるのが中心ですね。

ベリーサタン ベリーサタン、37歳です。『ウイニングイレブン』はもう16年間プレイしていますね。仕事は銀行のマネージャー業です。私も仕事が忙しいこともあって、週末にする形です。リビングルームでプレイするんですが、よく奥さんとテレビの取り合いになりますよ(笑)。

―――個人でプレイする以外に、チームに所属されたりしますか?

ベリーサタン プレイヤーコミュニティがあり、そのメンバーとよくオンラインで対戦しています。オフラインでもオンラインでも試合を頻繁にしていて、これからも多くのプレイヤーにどんどん参加してもらい、規模を大きくしていこうという話をしています。

JK 僕も同じプレイヤーコミュニティに入っています。

―――香港ではサッカー以外の競技含め、eSportsはどれくらい盛んですか?

JK そこまで流行しているわけではないです。これから、といった感じです。それでプレイヤーを支える会社、ゲームの攻略を研究する会社は出てきています。政府からもある程度の支援はされていますが、これからが本番ですね。

ベリーサタン 私たちが所属しているコミュニティも、eSportsを香港でも浸透させようという思いを持っている人たちが集まって、どんどん大きくなっています。

―――まとめる協会やスポンサー企業についてはいかがでしょう。

ベリーサタン 現段階では協会やスポンサーはいないですね。ただ単純なコミュニティだったものが規模が大きくなることで、そこにスポンサーもどんどんついてくることになると思います。

―――賞金がつく大会は香港で開催されていますか?

JK アジアの代理店が主催するオフラインの大会などがあります。賞金は少額ですが、参加意欲は高まっていますね。

―――2022年アジア大会の正式競技にeSportsなるなど、競技としての認知も拡大しています。

JK 個人的にはゲームがもっと楽しいものになり、皆さんの注目が増えることでどんどん広がっていってほしいと思っています。

ベリーサタン 私が知っている限りは、香港政府もこれから力を入れていくようです。予算も確保されていて、どんどん大きくなるという話は聞いています。

―――子どもたちがeSportsをやる環境についてはいかがでしょう?

ベリーサタン 両親がゲームに対して、あまりいい印象を持っていないケースが多いですね。「成績が落ちる」というようなマイナスイメージがついて回ります。ただ、時代も変わってきて、今は携帯ゲームやオンラインゲームを日常的にプレイする人も増えたりしていますので、今後変わる可能性はあります。

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By 小松春生

Web『サッカーキング』編集長

1984年東京都生まれ。2012年よりWeb『サッカーキング』で編集者として勤務。2019年7月よりWeb『サッカーキング』編集長に就任。イギリスと⚽️サッカーと🎤音楽と🤼‍♂️プロレスが好き

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