浦安セグンドとの接戦を制し名古屋が準決勝進出を果たした [写真]=本田好伸
14日、「PUMA CUP 2014 第19回全日本フットサル選手権大会」の決勝トーナメントが東京都の国立代々木競技場第一体育館で開幕。準々決勝の4試合が行われ、バルドラール浦安、名古屋オーシャンズ、ペスカドーラ町田、エスポラーダ北海道がベスト4進出を果たした。
第1試合は浦安とバサジィ大分の一戦。立ち上がりから大分が試合の主導権を握ると、2分に小曽戸允哉のゴールで先制、6分にも小曽戸が決めて前半を0-2で折り返した。後半に入ると浦安が反撃を開始し、徐々に試合のペースをつかんでいくと26分、28分のゴールで同点に。そして30分には小倉勇の強烈なシュートでついに逆転に成功した。しかし粘る大分も、小曽戸のハットトリックとなるゴールで同点とすると試合は延長戦へと突入した。
そして延長前半、稲葉洸太郎が第2PKを決めて浦安が再び勝ち越しゴールをゲット。大分はGKを小曽戸と交替してのパワープレーで勝負を掛けるが、浦安の集中したディフェンスの前に得点を奪えず。最後は、ボールを奪取した浦安ががら空きのゴールに流し込んで勝負あり。激戦を4-3で制した浦安が準決勝へと駒を進めた。
第2試合の町田とシュライカー大阪の戦いも1点を争う好ゲームとなったが、先行した町田が大阪の追い上げを阻止し、Fリーグ開幕(2007年)以降では初となるベスト4進出を果たした。
第3試合は、バルドラール浦安セグンドと名古屋による“F対地域”の一戦。浦安セグンドが王者にどんな戦いを挑むのかに注目が集まった。すると彼らは序盤から積極的な守備と、名古屋のディフェンスの裏へと抜け出すスピーディーな攻撃を披露し、前半を1-2と互角の戦いを演じていく。迎えた後半、23分に加藤竜馬が右サイドでボールを奪取するとそのままドリブルで持ち込み値千金の同点弾を放った。
ただ、「2-2とされてようやくスイッチが入り、チームのエンジンが掛かり始めた」(吉川智貴)と、名古屋にはまだ余力が残っていた。自力に勝る名古屋は26分に森岡薫のゴールで勝ち越すと、終了間際にはラファエル サカイがとどめの一撃をネットに突き刺し2-4で勝利を収めた。一方、敗れた浦安セグンドだったが、王者を相手に真っ向から勝負を挑み40分間アグレッシブに攻め続けた姿には、観客からも惜しみのない拍手が送られていた。
第4試合はエスポラーダ北海道とデウソン神戸。ともに結束力が強く勢いに乗っているチーム同士の戦いは、フットサルの魅力が詰まったスピーディーな試合となった。そして五分五分の戦いは40分間では決着が付かず、2-2で延長戦へと突入した。迎えた42分、北海道は右サイドのキックインから中央の上貝修が鮮やかなボレーシュートを決めると、これが決勝点となった。
準々決勝は、4試合すべてが緊迫した接戦となり、そしてわずかな差で上回ったチームが勝ち上がった。1次ラウンドから通じて4試合連続で地域チームとの対戦となった名古屋も、ようやく本来の出来に戻りつつある。果たして決勝戦に進むのはどのチームか。準決勝2試合は15日、同会場でキックオフを迎える。
文・写真=本田好伸
PUMA CUP 2014 第19回全日本フットサル選手権大会 決勝トーナメント
2014年3月14日(金)
会場:国立代々木競技場第一体育館(東京都)
12:30 バルドラール浦安 4-3(0-2、3-1、Ex1-0、Ex0-0) バサジィ大分
14:45 ペスカドーラ町田 3-2(1-1、2-1) シュライカー大阪
17:00 バルドラール浦安セグンド 2-4(1-2、1-2) 名古屋オーシャンズ
19:30 エスポラーダ北海道 3-2(0-1、2-1、Ex1-0、Ex0-0) デウソン神戸
[決勝トーナメント準決勝の組み合わせ]
2014年3月15日(土) 会場:国立代々木競技場第一体育館(東京都)
14:00 バルドラール浦安 vs 名古屋オーシャンズ
16:30 ペスカドーラ町田 vs エスポラーダ北海道