前回大会王者の名古屋が浦安を一蹴し、決勝戦進出を果たした [写真]=本田好伸
15日、「PUMA CUP 2014 第19回全日本フットサル選手権大会」の決勝トーナメント準決勝2試合が、国立代々木競技場第一体育館で開催され、前回大会王者の名古屋オーシャンズとエスポラーダ北海道が決勝戦進出を果たした。
準決勝で生まれた得点数はなんと22ゴール。2試合ともにゴールラッシュとなった。
第1試合のバルドラール浦安と名古屋の試合は、ビクトル アコスタ監督が「完璧に近いゲームができた」と振り返った通り、名古屋が最後まで主導権を握り続けていた。
名古屋は3分にラファエル サカイのゴールで先制すると、続く6分に北原亘、11分にもサカイが決めてリードを広げる。浦安も18分に深津孝祐のゴールで1点を返したが、前半終了間際に森岡薫が第2PKを決めて1-4で試合を折り返した。
後半開始から、浦安はGKをフィールドの高橋健介に代えてのパワープレーでゴールを狙っていく。しかし名古屋の勢いは止まらなかった。浦安が前掛かりとなったことで名古屋はその後も得点を量産。ボールを奪ってはゴールへと流し込み、気が付けば7人で11ゴールを挙げて1-11での大勝を収めた。
予期せぬ大敗に、下を向く浦安の選手たち。サポーターへの挨拶を済ませた後にピッチ上で円陣を組むと、岡山孝介監督は「点差が付いたのはパワープレーを継続した自分の責任。どう点差を詰めるか、やろうとしていることもやってくれていたし、何も恥ずかしがる必要はない。胸を張ってほしい」と選手を讃えた。
明日16日、ペスカドーラ町田との3位決定戦に臨む浦安は、岡山監督の今シーズン限りでの退任を発表している。「僕にとってもそうだがチームにとっても(シーズン)最後の試合。今シーズンで得た教訓をすべてぶつけて、生かしていかないといけない。今日は大敗を喫してしまったが、気持ちを切り替える。僕たちは3位を狙う力はあると思うので、それを証明できるように、応援してくれる人のためにも頑張りたい」(岡山監督)と意気込みを語った。
そして勝利した名古屋は、明日の決勝戦で北海道と対戦する。「(今シーズンやってきた戦いを)継続する。個人的にも就任1年目なので今大会のタイトルを自分のキャリアにしたい。決勝戦の舞台は安定して戦うことが大事になってくるので、選手には戦術のことではなく精神面のケアをしていきたい」(アコスタ監督)。名古屋が大会連覇、そしてFリーグ、オーシャンアリーナカップに続く3冠のタイトルを獲得できるか。決戦は15時にキックオフを迎える。
文・写真=本田好伸
PUMA CUP 2014 第19回全日本フットサル選手権大会 決勝トーナメント 準決勝
2014年3月15日(土)
会場:国立代々木競技場第一体育館(東京都)
14:00 バルドラール浦安 1-11(1-4、0-7) 名古屋オーシャンズ
16:30 ペスカドーラ町田 1-9(1-1、0-8) エスポラーダ北海道
[決勝戦・3位決定戦の組み合わせ]
2014年3月16日(日) 会場:国立代々木競技場第一体育館(東京都)
3位決定戦
12:00 バルドラール浦安 vs ペスカドーラ町田
決勝戦
15:00 名古屋オーシャンズ vs エスポラーダ北海道