6月11日(土)、12日(日)に、おはじきサッカーの「アジアカップ」がシンガポールで行われた。シンガポール、オーストラリア、日本から総勢40名の選手が大会に参加。日本からは唯一、和田英明さんが参戦した。

「おはじきサッカー」は競技プレイヤーが選手兼監督となり、戦術、技術、素早い判断を駆使して行う頭脳的なスポーツ競技で、人差し指でベースを弾き、ボールを小刻みに動かしドリブルしながらゴールを狙う。弾く力とポイントによって、ボールの軌道や弾道、浮き球でシュートを打つこともでき、リアルサッカーに近いプレーを味わうことができる。
「おはじきサッカー」は年に一度、世界大会が開催。日本でも徐々に競技者が増えつつあり、日本おはじきサッカー協会は世界大会優勝を目標に、競技者の育成やプロモーション活動を行っている。

今回のアジアカップは4選手が10組に分けられてグループリーグが開催。1試合15分ハーフで行われ、グループ上位の選手が決勝トーナメントに勝ち上がった。
日本から参加した和田さんは、0勝1分2敗でグループリーグ敗退。「正直、実力差はほとんどなかったかと思います」とカギとなった初戦の戦いを振り返りつつも「後半は緊張で、集中力が続かず、ボールへのタッチミスを連発してしまいまいた」と自身のミスを悔やんだ。2戦目以降ついては「シュートチャンスは多かったのですが、決めるべきところを決められませんでした」と唇をかんだ。

世界大会の出場経験もある和田さんは「アジアの選手とヨーロッパの選手との実力差は、サッカーの歴史のように大きい」と明かし、「ヨーロッパ選手は、意のままに距離や角度にボールを弾き、シュートは常に正確。ボールにドライブを掛けて枠内にボールを飛ばせます」と分析。世界との実力差について語っている。
「サッカーと同じように、素早い判断が要求される競技で、子供だけでなく、大人も、その技術、戦術を楽しめます」とおはじきサッカーの魅力を語る。和田さんは「私自身、選手を続けていきつつ、普及活動、世界に通用する若い選手の育成に邁進していきます」と今後の目標を語った。

アルビレックス新潟シンガポールの是永大輔代表が、地元開催ということもあり「おはじきサッカー アジアカップ」を観戦。「走らなくてもいい! ということは、小さい子どもでも、体の不自由の方でもサッカーを体験できるということ」と率直な感想を語り、「ヨーロッパで約500万人の競技者がいるということは、これから先、アジアでも拡大する可能性を秘めています」と期待を述べた。
おはじきサッカーのワールドカップ、は今年8月にベルギーで行われる。
アルビレックス新潟シンガポール/HP
http://www.albirex.com.sg/ja/
アルビレックス新潟シンガポール/是永大輔「海外で堂々と戦える若い日本人を育てたい」
http://musica-lab.co.jp/column/921.html
By サッカーキング編集部
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