一般社団法人日本ソサイチ連盟は、3/29(水)~4/3(月)の期間において「U18ソサイチ日本選抜」を組織しドイツ・マインツへの遠征を実施。W杯優勝国の文化を肌で体感すると共に、7人制サッカーのユース年代の大会「GERMANY INTERNATIONAL CUP」(ドイツ・インターナショナルカップ)へ挑んだ。
今回のチームを編成するにあたり、2017年1/8(日)@味の素スタジアム(東京都調布市)にて「全日本ユース(U18)ソサイチ選手権大会(プレ大会)」を実施。大会での優秀選手と、一般公募の選手とで1/29(日)@ZOZOPARK(千葉県美浜区)にてセレクションを開催。遠くは関西から参加の選手もおり、選ばれし11名のメンバーでドイツ遠征に臨んだ。
・全日本ユース(U18)ソサイチ選手権大会(プレ大会)特設サイト
・大会レポート記事(サッカーキング)
1/29(日)@ZOZOPARKでのセレクションではユース年代らしいハツラツとしたプレーを随所に見せ、非常に活気のあるセレクションとなった。
ピッチ外でのコミュニケーションにはやや不安な面もあったが、選出メンバーが決まりチームとして活動していく中で徐々に親交を深めていった。
それぞれ熱い気持ちを持った選手が集結し、ミーティング、トレーニング、トレーニングマッチと、国内における各活動を通じてコミュニケーションを深め、限れた時間の中でチームとして戦える組織を作り上げた。
成田空港からカタール・ドーハ経由でフランクフルトへ。慣れない長時間のフライトにも目立った疲れを見せず、到着してすぐにトレーニングマッチ会場へ移動。SV WEISENAU MAINZとのゲームは20分2本の形式で行われ、(1-3)(1-2)と敗戦はしたものの、初めて戦うドイツ人選手とはどういった特徴があるのか、どういったフットボールを展開してくるのか、感触を得るにはとても良い時間となった。
一夜明け迎えた『GERMANY INTERNATIONAL CUP』当日。全4チームによるタイトルレースは15分ハーフの総当りリーグ戦のレギュレーションにて実施された。
■第一試合「TSV Shot Mainz」(3-5)
得点者:小林/高橋/庵下
どんな試合でもそうだが初戦の入り方は非常に難しく、今回もそれは同じだった。硬さからか開始早々に失点を重ねる展開。選手を入れ替え気持ちを切り替えて得点を奪うが初戦を(3-5)で落とす。
■第二試合「SV Gonsenheim」(0-4)
スコアほど違いを見せ付けられた訳ではない。全く歯が立たなかったかというと、そうでもない。しかしながら何かが足りなかった。「決めるところを決める」この年代でもサッカー先進国と言われる国はキッチリと決めてくる。なかなかチャンスを活かせずに敗戦。この時点で自力優勝の道は途絶えた。厳しい状況の中、自分たちが何をしにきたのか、後悔の無いように日本へ帰ろうと早瀬監監督からの激が飛ぶ。
■第三試合「Tus Marienborn」(6-3)
得点者:小林/浅野/白川/利光/瀬倉/坪倉
一戦目、二戦目の相手からすると正直少し力が落ちる相手ではあったが選手たちがキッチリと仕事を遂行した。前線からプレスを掛けボールを奪い得点を重ねる。途中、集中力が切れたのか失点を重ねる時間帯もあったが監督からの指示ではなく自分たちで持ち直し、さらに得点を重ね逃げ切った。
国内外の活動において、どこか監督の指示を待つような場面も見られたが、この大会を通して選手たちは成長した姿を見せてくれた。最後は日本の意地を見せ、3位で大会を終えた。
大会翌日は日本代表「岡崎慎司」選手が過去に所属し、現在は「武藤嘉紀」選手も所属する「FSV MAINZ 05」のスタジアムを見学。その後、フランクフルトに移動して「フランクフルト×ボルシアMG」のブンデスリーガを観戦。選手達は5万人の大観衆に揺れるスタジアムの雰囲気を満喫した。
フランクフルトやマインツの街を散策したり、移動はドイツの公共交通機関であるバスや電車を利用したり、フットボール以外の部分でも普段経験できない貴重な体験を、W杯優勝国の文化を、文字通り肌で体感することが出来たのではないだろうか。
この年代において、欧州でサッカーをプレーした経験がある選手は多くはないだろう。
今回の遠征、試合では悔しい思いをした。生のブンデスリーガでは興奮した。
そんな一喜一憂も、現地でしか体感することは出来ない。
サッカー先進国、W杯優勝国のサッカーと文化に触れ、気候も言語も日本とは何もかも違う場所での経験は、各選手個々の今後の人生においてもかけがえのないものとなったはずだ。
彼らは非常に貴重な経験が出来たはずである。
この経験を活かすかどうかは自分たち次第。選手達にはこの経験を糧に個々の次なるステージでの飛躍を期待したい。
過去の選抜メンバーには、このソサイチ日本選抜の遠征をきっかけにサッカー選手として道を切り拓いていった者もいる。「ぜひこの経験を今後に活かしてもらいたい。数年後、どこかでまた一緒に蹴ろう。そして今度はみんなでお酒でも飲みながら今回の遠征を語り合おう。」と日本ソサイチ連盟のスタッフは選手たちへメッセージを贈った。
日本ソサイチ連盟では定期的に選抜チームを結成・発足。ソサイチの普及活動の一環として、海外への遠征活動を行っている。国内においてはまだまだ普及段階にあるこの7人制サッカーだが、今回の活動でも新たな魅力や可能性を感じさせてくれた。
まだまだメジャーではないこの「ソサイチ」という競技ではあるが、近年は多くのエンジョイプレーヤー、競技志向のプレーヤー、年齢、性別、国籍など関係なく親しまれているという。
日本ソサイチ連盟は、アンダーカテゴリーにおいても普及を進め、「誰もがいつでも気軽に楽しめる競技」として、益々の普及・発展を推し進めていく。
国内では関東・関西において「FOOTBALL 7 SOCIETY LEAGUE」として長期のリーグ戦がスタートしている。順次地域を拡大していく構想があり、東海・北海道、そしてその他の地域へと、全国に輪が広がっている。
※ソサイチ(7人制サッカー)とは?
アマチュアカテゴリーを中心に多くのエンジョイプレイヤーに楽しまれているフットボール。詳しくは一般社団法人日本ソサイチ連盟まで。
※全日本ユース(U-18) ソサイチ選手権とは?
日本ソサイチ連盟が主催するソサイチ(7人制サッカー)のU18世代の頂点を決める大会。ボールに触れる機会が多く、展開の早い競技として、サッカー・フットサルそれぞれの特性を活かせる。育成年代のうちにこのソサイチを取り組む事により、サッカー・フットサルそれぞれの向上に少しでも繋がっていくことを願い、2017年大会をプレ大会と位置づけて開催した。
協力:株式会社ユーロプラスインターナショナル/エフチャンネル/ZOZO PARK HONDA FOOTBALL AREA
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